オーチャードロードから一歩入ったオーチャードホテル・ショッピングセンターの4階にそのオアシスがある。9000スクエアフィートものフロア面積があるワールドスパヘルスクラブは、この界隈のビジネスマン達の憩いの場として長年知られており、2年前の全面改装を機に新たなファンを増やして来た。ガラス張りの入り口から覗くシックなインテリアの受付は広々として、すでにゆったりとした雰囲気が漂う。丁寧に迎えられると、さっきまで忙しく働いていた頭がゆるりとその回転速度を落として行くのがわかる。
常にアクティブな男のライフスタイルに合うように、ここでは面倒なシステムが極力省かれている。事前の予約も必要なく、メンバーシップや制限時間などもないので、好きな時間に立ち寄って好きなだけ時間を過ごすことができる。
受付を終えると、更衣室に案内される。ミニマムに洗練された更衣室で綿のバスローブと用意された短パンに着替え、大浴場ともいえる大型ジャクジー風呂に向う。ドライ、スチームのサウナが併設されており、じっくりと身体を芯から温めながらジャグジーにどっぷりつかろう。心身に溜まった緊張感が爽快な汗と共にすーっと抜けて行く。やはり我々日本人にはこの風呂に入るという感覚、なんともいいものだ。そして次に目につくのが垢擦りコーナー。15分、30分のコースがあり、普段届かないところもしっかり磨いてもらうと、なめらかな肌が出現、血行も良くなり新陳代謝がぐっと加速されていく。
そしてバスローブを再び羽織ってリラクゼーションルームへ。革張りの大きな椅子にどっしり身を埋めると、ソフトドリンクや軽食が振る舞われる。
フィッシュボールヌードルや、チャーハンといったものをメニューから選ぶことができる。これらは全て料金に含まれており、無料。チェックインする時点でボディマッサージ、フェイシャルなどのサービスを指定しておくと、頃合いを見計らって担当のセラピストが声をかけてくれる。予め予約していなくても、この時点で気が向いたのでちょっとマッサージを、というリクエストも可能。3人以上のグループであれば、3つあるVIPルームを利用する事ができる。落ち着いたトーンのリビングルームといったインテリアで、足を投げ出せるスツールとソファで寛ぎながら、フットマッサージを部屋の中で楽しめたりする。気の置けない仲間同士の時間を楽しんだり、ゲストや出張者などをもてなすにもいいだろう。Wi-Fiホットスポットもあるのが嬉しい。
ボディマッサージは専用の個室が26室用意されている。指圧、スエディッシュマッサージ、中国式のマッサージなど、経験豊富なセラピスト達が施術してくれる。お好みとあらば、アロマテラピーのオイルも用意されている。
漢方の発想では、体内の血、水、気のバランスがとれてこそ、健康が維持されるという。「血」とは文字どおり血液のことで、適切な量の血液の流れが滞らず活発に働いてこそ、体に栄養と潤いを与えてくれる。「水」とは血液以外の全ての体液をさし、唾液、汗、尿などの新陳代謝をつかさどる。「気」とは、「元気」「やる気」「気力」という言葉に象徴されるように、エネルギーの流れであり、パワーの根源ともいえる重要な要素だ。ワールドスパヘルスクラブを後にする頃、これら三大要素が癒され、活力を取り戻していることを実感するだろう。
60分コースのフェイシャルにトライ。テレサさんは 東京の著名サロンにてトレーニングを受けた熟練セラピストで、 個々の肌質や状態に併せてトリートメントをしてくれる。まずはスクラブで表皮の汚れを取り除いたら、スチームをあてて肌をリラックスさせる。「毛穴の汚れが目立ちますね、お肌も少し疲れ気味の様子。すっきりさせてお肌を引き締めましょう」とのこと。
アロエジェルで整え、スチームで肌が柔らかくなったら、専用のバキュームで毛穴に溜まった皮脂や古い角質を取り除いていく。吸引機に繋がれたガラスの管がスポンスポンと肌に当てられる。
超音波トリートメントは、ニキビ肌やお肌のたるみのリフトアップに効果を発揮。目尻や口元、首にできた小じわなどを目立たなくする。ガラスの管に超音波が通っている。痛みや刺激は特に無し。この後、顔全体をじっくりハンドマッサージ。
顔全体のクールダウンとたるみの引き締め効果の高いミネラル泥パックにトライ。パックが乾いていくと肌が引っぱられるような感覚が。こちらのスパでは、天然ミネラルをたっぷり含んだイタリアン・コスメを使用。男性向けのものなので、使用感、香りなどにも抵抗がない。目の周りのアイトリートメントパックも追加リクエストで可能。ミントの成分が効いていて気持ちがいい。パックが乾くまでの15分程の間、首、肩、頭のマッサージをしてくれる。これがまた最高。
パックを落としたら、アロエジェルで締めくくる。眉毛も丁寧に整えてくれるのが嬉しい。顔色がワントーン明るくなり、自分の柔らかな肌に思わず驚く事請け合い。病み付きになりそう。
マニキュア、ペディキュアにもトライ。丁寧に爪を切りそろえて、爪の間の角質、汚れを取り除いたり、甘皮の処理などを施す。すっきり仕上がり都会の洗練された男の指先に。
ツボが集中する手のひらのマッサージはなかなか気持ちのいいもの。
スパに併設されているフェイシャルルームには、日本語が話せるセラピスト、テレサさんが常駐している。テレサさんは、フェイシャルとマニキュア&ペデキュアを担当する。スケジュール帳にはびっちりと常連のゲストの名前が並ぶ。毎月通うエグゼクティブ達も多い。なるほど、しっかり習慣にしているおしゃれな男達がそれだけ多いという事になる。毎日のひげ剃り、アウトドアでの日焼け、タバコの煙、不規則になりがちな生活習慣等、肌にとっては過酷な環境にある男性にとって、定期的なフェイシャルは必須なのかもしれない。「肌のトラブルがあってもそのまま放っておいたり、間違ったケアをする男性がほとんど。男性の肌は女性と比べておよそ20%ほど厚く、脂分も多めです。これは、皮脂の分泌が女性より多いためです。いわゆる脂っぽいということですが、間違ったケアなどで分泌が過剰になると、にきび、吹き出物ができたり、毛穴が開いたりします。」とテレサさんはいう。
爪を整えるマニキュアは、やはり名刺交換などで視線が注目する指先のケアというだけあり、エグゼクティブや出来る男達の間では、欠かせない身だしなみになりつつある。フェイシャルやマニキュアというと、どうも女性のためのもののように思われがち。普段馴染みの薄い男性の読者も多いだろう。今回初めてトライしたアジアエックスは、約1時間のフェイシャルと30分のマニキュアを終えると、見違えるように清潔感溢れる爽やかな表情になった。不規則な生活習慣に疲れ気味だった肌が、しゃっきりとしたせいだろうか、それとも凛々しく整えられた眉毛のせいか。人の手による癒しの効果、顔や肌のお手入れをプロに任せる醍醐味をすっかり満喫した。フェイシャルは3週間サイクルでのケアが望ましいとの事。次回の訪問に向けてフェイシャルを受ける前のマナーを確認すると「ヒゲをきちんと剃ること。」固くて太めのヒゲをもつ我々アジア人が、無精髭を生やしたままフェイシャルに挑むと、セラピストの指を傷つけることになるのだそう。また、そのために十分なマッサージ等が受けられない事があり、効果が半減という事にもなりかねない。ご注意を。
指圧、スウェディッシュマッサージ、中国式マッサージ
ボディマッサージ(45分~90分)+フットリフレクソロジー(30分)
ボディマッサージ(45分~90分)+垢擦り(20分)
※アロマオイルの使用は$10追加。
※表記の料金に別途GSTがかかります。
営業時間/12:00PM〜1:00AM(チェックインは12:00AM迄)
![]() |
美容・健康トップページ 美容・健康トップページ |
![]() |