2010年5月17日
間違って使いやすい英単語・英会話表現「会社」
companyとは、事業を行う組織、つまり、会社のことです。
corporationは、格式ばった言い方でよく使われ、日常会話の中では規模の大きな会社という意味で使われます。
法律上、corporationは、法人化した事業組織、あるいは、その他の組織をさします。法人化していることをincorporatedといい、法的には、このような組織は、構成員とは別個の人格として存在するもの、と考えられます。
ちなみに、日本語では自分の職場という意味でも「会社」を使い、「会社に戻って上司と相談する」などの言い方をしますが、英語ではofficeを使います。
注意:“Co.”,“Corp.”は、それぞれCompany、Corporationの省略形です。“Inc.”は、Incorporatedの略ですが、企業名に使われることもあります。シンガポールでよく使われる“Pte Ltd”はPrivate Limitedの略で、株式を非公開とする有限責任株式会社のことです。
company/corporationの使い方の例
- The company has 51 employees and capital of about 30 million yen.
その会社には51名の従業員がいて、資本金は約3,000万円です。 - Rhonda has been company president for 14 years.
ロンダはその会社のプレジデントを14年務めている。 - Being one of the largest corporations in Europe, the company has considerable lobbying influence there.
ヨーロッパで最大手企業のひとつとして、その会社は政界にも大きな影響力を持っている - The company is a subsidiary of a multinational corporation based in the United States.
その会社はある米国系多国籍企業の子会社だ。 - The railroad company was incorporated in 1915 under the name of Berlitz Valley Railway.
その鉄道会社は、ベルリッツ・バレー・レールウェイという名前で1915年に法人化された。 - By forming an incorporated company (=corporation), owners are protected from the debts and liabilities of the business.
法人格を持つことで、オーナーたちは事業による債務や法的責任から守られる。
提供=ベルリッツ シンガポール
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.167(2010年05月17日発行)」に掲載されたものです。