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中国語の「伸び悩み解決法&役に立つ一言会話」

2010年3月1日

話しても通じない理由

外国語の学習を建築に例えるなら、発音がマスターできなかった学習者は、建築材料(語彙)を手にしたものの、発音や文法をしっかり勉強しなかったせいで、いいかげんな基礎工事(発音)をした土地に、骨組(文法システム)がゆがんだ建物を建ててしまったと言えるでしょう。発音をきちんとマスターしていないので、習った単語で何かを言おうとしても相手には通じないし、また文法をしっかり勉強していないので、習った単語を応用して文が作れません。これではせっかく手に入れた建築材料(語彙)も真価を発揮できません。このような場合、教師としてはまずはゆがんだ建物を取り壊し、基礎工事(発音)をもう一度やり直した上で、また一からきちんとした躯体工事(文法システム)を行わざるを得ないのです。この再建工事は教師にとっても学習者にとってもとても辛い難工事となり、新しい建物を建てるより何倍も時間も労力もかかると言っても過言ではありません。初期の段階から発音をマスターすることがとても重要です。

発音をマスターした後に、文が作れる・話せるために

発音をきちんとマスターした後でも、「文が作れない」、「話せない」、「上のレベルの検定試験にパスできない」などの伸び悩みを学習者が持つのは、良い学習法、良い教材に恵まれなかった事が最大の原因でしょう。そういう方には、筆者のシリーズ教材「本気で学ぶ中国語」(ベレ出版)のご一読をお勧めします。この教材は、中国語の発音&初級の教科書です。この教科書は効果的な学習法が明記された上、発音トレーニング、文型トレーニング、初級会話トレーニングを徹底的に施し、解かりやすい解説と豊富な発音練習、会話練習が入っています。この一冊で初級レベルの総合力(聞く、話す、読む、書く、訳す)がアップでき、中国語検定試験準4級~4級を楽々とパスできます。中国語学習に大いに役立つよう工夫を凝らした、皆様のご期待に応えられる内容であると自負しております。このシリーズ教材の発音入門~初級~中級~上級の学習を終えれば、中国語検定試験3級にも楽に合格でき、難しい2級に合格する可能性もかなり高くなります。中国語習得を志したら、途中で諦めずに、良い教材、良い学習法、良い教師の元で努力すれば、必ず難関を越えて中国語をマスターする事ができることと思います。

 

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文=趙玲華(チョウ・リンカ)(チャイナリンガスクール 校長)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.162(2010年03月01日発行)」に掲載されたものです。

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