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中国語の「伸び悩み解決法&役に立つ一言会話」

2010年4月5日

良い教授法・良い教材・良い教師

理想的な学習効果を得るためには、スタートする時から、良い教材、良い教授法と良い教師の下で学習を進める事が何より重要になります。

良い教授法

良い教授法とは生徒の五つの力(聞く、話す、読む、書く、訳す)をバランスよく、総合的にレベルアップさせていく教授法です。そのために教師は学習者に系統的な学習および特別なトレーニングを施す必要があります。系統的な学習とは、正しい発音訓練、系統的な教授法による文法学習および的確な語彙・フレーズの説明です。特別なトレーニングとは生徒に聞かせる、話させる、読ませる、書かせるおよび訳させることです。

良い教材

日本人にとって良い発音の教材とは、上手な発声法の説明、多様な発音練習(音の区別や四つの声調練習など)、関連会話(日常会話、実用会話など)および日本語での分かりやすい理論解説が含まれている教材だと思います。初級、中級、上級の良い教材とは、総合力(聞く、話す、読む、書く、訳す)アップを目標とし、文法が系統立って分かりやすく学べ、かつ関連する例文、実用会話文、閲読文と練習を合わせ持った教材だと思っています。なお、教材の各部分〔課文、単語、例文、会話文など〕に日本語訳と学習ポイントが付いているなら、さらに理想的です。

良い教師

生徒が日本人であれば、良い教師は日本語に精通した中国人、あるいは中国語に精通した日本人でしょう。さらに豊富な教授経験と中国語の理論的な知識を持っていればなお理想的です。そういう教師は外国語を完全にマスタ―した経験者であり、その要領を知っているため、うまくポイントを押さえて、生徒を上手に導くことができます。日本語が話せる中国人の先生であれば、先生の日本語が上手であればであるほど良いでしょう。先生の日本語が上手くないと、先生の説明をいくら聞いても生徒は納得しづらく理解できないか、聞けば聞くほど混乱してしまいます。中途半端な日本語の説明は逆に学習の妨げにさえなります。同じく中国語が話せる日本人の先生の場合、先生の中国語が上手であればあるほど、学習者を上手に導けるのです。

 

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文=趙玲華(チョウ・リンカ)(チャイナリンガスクール 校長)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.164(2010年04月05日発行)」に掲載されたものです。

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