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中国語の「伸び悩み解決法&役に立つ一言会話」

2010年6月7日

中国語の文の基本構造

a.   中国語の文は、独立した一文字一文字で文章を構成します。日本語のように単語をつなぐ助詞(が、は、を、へ…など)や助動詞(る、ます、です等)がありません。

 

例:私は 魚を 食べます。=我吃鱼。

 

b.   中国語のもう一つの特徴は、単語が時態や品詞によって変化しないことです。(形容詞、動詞の語尾変化や活用がない)。中国語の文の意味は単語の語順及び単語フレーズとの組み合わせによって決まります。

 

例:我吃鱼。←→鱼吃我。

(私は 魚を 食べます)(魚は 私を 食べます)

I eat fish. A fish eats me.

 

中国語には日本語の「は」「が」「へ」のような助詞や「だ」「です」「ます」のような助動詞がありません。単語を真珠、助詞や助動詞をその真珠をつなぐ糸に例えると、中国語の文章は糸を通さずに真珠だけを並べているようなもので、真珠(単語)は簡単に位置を移動します。また1つの単語が動けば、それが文全体に影響してしまいます。つまり単語の位置が変わることによって、その文章の意味が変わったり、また通じなくなったりするのです。このように中国語では、語順が文の意味を左右する重要な役割を果たしているのです。一方日本語は、助詞と助動詞が単語をつないでいるため、たとえ単語の位置が動いても成分(主語や述語など)は分かるので文の意味は通じます。

 

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文=趙玲華(チョウ・リンカ)(チャイナリンガスクール 校長)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.168(2010年06月07日発行)」に掲載されたものです。

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