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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2013年5月20日

禁煙外来

タバコ依存症

やめたくてもなかなかやめられないタバコ。タバコに含まれるニコチンの作用で脳内に生じるドーパミンという物質により麻薬と同じような状態をきたしてしまうことが主な原因です。禁煙後、通常3日程度でニコチンの身体的離脱症状はピークを迎えますが、精神的な依存は30日以上持続されることがわかっています。一度依存症になってしまうと、少なくとも数ヵ月は禁煙を続けないと離脱は難しく、自分の意思のみでは簡単にタバコをやめることはできません。

禁煙外来とは

1本ずつタバコを減量していく方法では離脱症状に打ち勝てず、途中で挫折してしまうことがほとんどです。禁煙外来は補助薬品を使用しながら禁煙の手助けをする外来です。

禁煙方法

ニコチン受容体を妨害する補助薬品を使うことで、タバコを吸ってもおいしいと感じなくなり離脱症状の苦痛が軽減されます。ニコチンに対する依存性と習慣性がほとんどなくなる約3ヵ月間使用することで、その後薬剤を終了してももはや離脱症状はなくなっているため、自分の意思のみでも十分禁煙が持続できます。ポイントは依存度の高い初めの数ヵ月をいかにして苦痛なく乗り切り、成功率を上げるかにあります。禁煙をしたいと思ったら、禁煙外来を一度受診してみてください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.234(2013年05月20日発行)」に掲載されたものです。

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