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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2014年1月20日

性器クラミジア感染症

 性器クラミジア感染症はクラミジアという細菌の感染が色々な症状や合併症を起こす、日本では最も多い性感染症です。性交渉やオーラルセックスなどでも感染し、若年層での感染増加が問題となっています。

 症状は、男性の場合は 排尿時痛、排尿時違和感、かゆみなど、女性の場合は おりものの増加、排尿時痛、下腹部痛などです。咽頭部に感染すると喉の痛みや発熱などの症状が出ます。一般的に女性は男性よりも症状が軽かったり無かったりするので、気づかずに放置される事もあります。放置すると炎症が広がり、将来、子宮外妊娠や不妊の原因になったり、出産時に赤ちゃんに移すこともあります。

 検査は、男性は 血液や分泌液を、女性は 婦人科を受診して分泌液を採取して検査します。クラミジアに感染していると他の性感染症に感染する確率も高くなるので、エイズ(HIV)検査などを勧められる場合もあります。

 治療は抗生剤を用いますが、パートナーと一緒に診察、治療を受ける必要があります。

 性器クラミジア感染症の予防には不特定の人と性交渉しないこと、またきちんとコンドームを使用することが大切です。大切なパートナーに移さないためにも、症状がなくても気になることがある場合は、早目に医療機関を受診し、早期発見、治療を心掛けてください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.250(2014年01月20日発行)」に掲載されたものです。

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