2004年8月23日
『功名が辻(1)~(4)』司馬遼太郎
時代は戦国の世。織田信長家中に「ぼろぼろ伊右衛門」とよばれる地味で目立たぬ武士がいた。本書はその山内伊右衛門一豊と妻千代が二人三脚でついには土佐一国の大名にまで登りつめる様を描いた出世栄達の物語。「山内一豊の妻」と言えば賢夫人の代名詞。千代が発揮する「内助の功」の数々は現代に生きる我々にも興味深いものである。2006年NHK大河ドラマの原作本に決定。
文春文庫
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.008(2004年08月23日発行)」に掲載されたものです。
文=秋山