2004年11月15日
『日産を甦らせた英語 その学習法、活用法、思考法』安達洋
経営危機に瀕していた日産自動車は、1999年に赴任したカルロス・ゴーン社長の下で「日産リバイバルプラン」を掲げ、改革を断行した。ご存じの通りその劇的な復活ぶりは世間の注目を集め続けている。
本書は、著者が「英語研修」「異文化コミュニケーション」という視点からその成功を捉えようと試みたもので、日産自動車を中心に、日本企業における英語研修を通して著者がつかんだ「成功する企業の英語」のエッセンスが盛り込まれている。
もちろん学習者にとって英語学習の効率を最大限にするメソッドも提供されており、興味深い内容となっている。
なお、同書が収録されている「光文社ペーパーバックス」は、「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」「日本の衛星はなぜ落ちるのか」、最近では「101人の起業物語」といった面白い切り口を持ったベストセラーを出してきたシリーズで注目度満点です。
是非手にお取り下さい。
光文社ペーパーバックス
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.020(2004年11月15日発行)」に掲載されたものです。
文=秋山