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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2005年4月18日

『春風亭昇太ひとり会「はじめての落語。」』春風亭昇太・糸井重里

photo落語関連の書籍は普段店頭に何点か陳列されている。しかしながら音声CDが付いている落語関連の書籍は今までなかった。

今回紹介する「はじめての落語。」は音声CD付きで、春風亭昇太さんを代表する三席が収録されている。書籍にはご本人による解説も付いており、表題の通り落語初心者に対する配慮が感じられる。

評者は宣伝文句「なにも知らないまま、お聴きください。」の通り、CDから聴き始める。最初はオリジナル作品「人生が二度あれば」。テンポ良く進行する噺に思わず引き込まれてゆく。面白い!2番目は古典落語「壺算」。兄貴とお店の人との遣り取りにどこかしらへんだなと感じながらやはり引き込まれて聴いている自分。そして最後がオリジナル作品「愛犬チャッピー」。飼犬の立場から語られている内容。笑える。あっという間の52分。もう一度本を捲りながら聴いてみる。写真や挿絵が高座の様子を連想させてくれる。2度聴き終えた後は、「落語っておもしろそうだな」の感想。見事に糸井さんの意図に乗ってしまった初心者の評者であった。今度機会があれば寄席に行きたいと思っている。

 

東京糸井重里事務所

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.040(2005年04月18日発行)」に掲載されたものです。
文=秋山

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