2010年7月19日
『子どもの心をコーチング』菅原裕子
著者の菅原裕子氏は、企業向けの人材開発コンサルタントが本職。その経験を、子育てに活かしているのが本書である。子どもの話を「聴く技術」、しつけを「伝える技術」など、実際の子育ての場面に照らし合わせて解説をしている。
著者には、「初めから出来る人、何でもできる人間は存在しない」という考えがある。「出来ない人」が「出来る人」になるためには、どうすれば良いのか。どのようにサポートすべきか。どのように「出来ない人」の能力を伸ばすのか。企業向けコンサルタントの場面で得た技術を、親子という関係において考えている。
子育て本としてはもちろん、ここで書かれている事は、日常の様々な場面で応用できると感じた。
PHP研究所/ISBN:9784569668932
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.171(2010年07月19日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 氏家