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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2011年8月22日

『REIMAGINING JAPAN: The Quest for a Future That Works』

photo-20Japan as Number One、破竹の勢いを見せた日本経済を分析し、欧米諸国に警戒心を促した、1979年に出版された書籍の書名。バブル景気の最盛期によく目にした。

この書名通り当時の日本経済は飛ぶ鳥を落とす勢いがあったが、栄枯盛衰、バブル崩壊とともに日本経済も崩壊したかのように思えるほど不況が長引くことになった。「失われた10年」と言っていたものが、いつしか「失われた20年」と言われるようになった。少子化も逆風となり、未だに出口が見えないのが日本経済の現状なのだろう。本書は、経営コンサルティング会社マッキンゼーが、日本の課題と可能性について各界の著名人からの提言を集めたものである。幅広く寄稿者を集めたため玉石混交と言えなくもないが、全体としては非常に興味深い内容となっている。なお、日本語版もあるが、日本語版は英語版よりも短いので英語版を購入することをお勧めしたい。日本語版は65名からの提言だが、英語版は80名となっている。

 

McKinsey & Company編/ISBN:9781421540863

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.195(2011年08月22日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 茂見

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