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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2013年5月6日

『機械との競争』エリク・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー著、村井章子訳

photo-8 『「テクノロジー失業」の襲来!! 米国マサチューセッツ工科大学(MIT)による恐るべき最新レポート!』という帯と凝った装丁に魅かれ手に取った。

 是非この黒地に銀字で書かれた凹凸のある装丁は手に取ってみていただきたい。電子書籍にはないこの感触は紙媒体ならでは。

 本書は「技術の進歩によって人間の労働力がいらなくなり失業が増えるのではないか」「飛躍的に能力を拡大していくコンピュータに人間はますます仕事を奪われる」のかというテーマでMITスローン・スクール、デジタル・ビジネス・センターの研究者2人が2011年に自費出版した。原書である「Race Against The Machine」の未来予測は、アメリカ国内外で大きな反響を呼んだ。

 強力になる一方のテクノロジーが、人間の労働者のスキル、仕事、そして需要にどのような影響を及ぼすかを論じている。今後デジタル化が進む社会の中で私たちはこの機械との競争にどう立ち向かっていくべきなのか、短い書籍ではあるが考えさせられる1冊。

 

日経BP社/ISBN:9784822249212

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.233(2013年05月06日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 村山

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