2014年10月6日
『りんごかもしれない』ヨシタケシンスケ
たまにはやわらかい本を、ということで今回は絵本をご紹介。とても良く売れている本で、大人から子供まで幅広い年齢層にお楽しみいただいているようです。その特徴は、自由に羽ばたく想像力!りんご一つを題材に、味や構造、はたまた自分の存在にまで、「かもしれない」というフレーズとともに縦横無尽に世界が広がっています。
しなしながら「かもしれない」という言葉は曲者です。これを使えば物の見方が広がるわけで、頭の中で繰り返していると、なんだか油断のできない楽しい世界に生きている気がしてきます。
ブロンズ新社/ISBN:9784893095626
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.266(2014年10月06日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 河合