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2008年12月15日

シンガポールでトロピカル&スウィートなクリスマス!

毎年11月中旬から1月初旬にかけて、オーチャード・ロード周辺をはじめマリーナ・ベイなどシティエリアを華やかに彩るクリスマス・ライト・アップ。シンガポール国内の人々はもちろん、海外からもクリスマス・ライト・アップを目当てに毎年この時期にオーチャード・ロードを訪れる人は多い。

 

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今年のライト・アップのテーマは、『A Sweet Christmas in Singapore』。道沿いの街灯は赤と白のストライプが鮮やかなキャンディ・ケーンに変身、カラフルなロリポップ・キャンディがちりばめられ、おいしそうなカップ・ケーキの家や巨大なドーナッツなどが配されて、まるでおとぎ話の中のお菓子の国に迷い込んだよう。

 

昨年に引き続きクリエイティブ・プロデューサーはディック・リー氏。25回目という記念すべき今年のライト・アップには、例年とはちょっと異なる様々な趣向が凝らされている。そのひとつが、今回のテーマにあわせて生み出されたマスコット・キャラクターのスウィート・ファミリー。クリスマス・タウンに住み、お菓子屋さんを営むスウィート夫妻と、3人の子どもたち、ペットたちで構成された一家の人形が、街のあちこちでほほ笑みかける。金曜、土曜、日曜の毎晩7時から11時までは、スウィート・ファミリーがオーチャード・ロードに登場、道行く人々にキャンディをプレゼントしたり、写真撮影に応じて楽しませてくれる。

 

クリスマス・ライト・アップ期間中最大のハイライトは、19日から25日まで開催される『Celebrate Christmas in Singapore』。オーチャード・ロード周辺で、聖歌隊やパントマイム、ダンスなどのパフォーマンスが披露される。出演者たちはシンガポールだけでなく、ブラジル、台湾、インドネシア、ハワイ、オーストラリア、フィリピンなど世界各国から集まり、国際色豊かなパフォーマンスが見られる。最終日の25日午後8時からニーアン・シティ前のシビック・プラザで開催されるグランド・コンサート(大音楽会)がクライマックスを飾る。

 

オーチャード・ロード周辺のショップやレストランなどでも、クリスマス・ライト・アップにあわせた様々なプロモーションやイベントが実施されるので、要チェック。期間中の金曜・土曜は営業時間を延長するショッピング・モールやデパートも多いので、クリスマス・ショッピングもゆっくり楽しめる。
寒い冬に迎えるクリスマスとは一味違う楽しみ方を、シンガポールで見つけてみよう。

 

パレ・ルネッサンスがお化粧直し、
世界初「ダンシング・ライト」登場。

オーチャードロードでもひと際そのエレガントな存在感で知られていたショッピングモールのパレ・ルネッサンス。お馴染みDKNY、バレンチノ、ジムトンプソンなどの高級ブランドを始め、シンガポール随一と言われるセレブ御用達のスパやヘアサロン、カフェレストランなどが充実している。

 

これまでの落ち着いたヨーロッパ調の外観が、Kajima design Asia社の設計チームと日本の照明デザイナーの東海林弘靖氏とのコラボレーションにより、エレガントな雰囲気を保ちつつモダンで軽やかなファサードに生まれ変わった。

 

p02特にユニークなのが、その照明デザイン。一般的な照明やネオンとは異なり、ガラス張りの建物正面入り口がスクリーンでもあるかのように、光が色を変えて揺らぎ、あらゆる表情を見せてくれるのだ。一定のパターンがあるわけでもなく、有機的に変化する様は、光が音楽を奏でているようだ。照明デザイナーの東海林氏は、シンガポールに視察に来たときの事を振り返りながら、「シンガポールは、年中暑い気候の上に、人間の叡智や技術が集結してアグレッシブな雰囲気を感じました。そこに光で雪を降らせてみるというような、日本の四季を誂えた光の空間をプレゼントしたいと思いました。」と語る。その結果、チャイコスフキーの「白鳥の湖」、シュトラウスの「ドンキホーテ」、ナット・キング・コールのクリスマスソングの3曲が選ばれ、その音楽にあわせて光が踊るようにデザインされた。「ダンシング・ライト」と呼ばれる由縁はそこにあるという。

 

入り口前面の新たな壁から空間をあけて、1.9mX1.9mの正方形のガラスを182枚並べた二重構造になっており、その壁と壁の約1mの空間に3層の異なる照明が設置されている。LEDだけでも14,796個装置されているが、外観からは想像もつかないほどシンプルに仕上げられている。

 

Kajima design Asia社の建築家である村木氏は、「施工主であるシティデベロップメンツリミテッド(CDL)側の、銀座にあるようなモダンでクールなイメージのものに仕上げて欲しいという要望に答えるべく、シンプルでミニマムなデザインを心がけました。夜間の照明の美しさに加え、日中も豊かな表情を見せられる様、立体構造を支えるパーツや周囲の街路樹が建物に落とす影等、天気、見る場所によって変わるようなデザインになっています。」と語る。

 

クリスマスのライトアップでひと際賑わうオーチャードロードに、日本の美学が見事に織り込まれた新たな現代空間が登場した。一年を通じて道行く人々の目を楽しませてくれるに違いない。

 

クリスマス・ライト・アップ2008豆知識

p03今年のクリスマス・ライト・アップには消費電力が少ないLED電球が多く使われており、電力消費量を約70パーセント削減することに成功、エコ・フレンドリーなライト・アップが実現した。

 

今回のテーマである「スウィート・クリスマス」を象徴するロリポップのデコレーションの数は、オーチャード・ロード周辺の約4キロに渡るエリアで7000個以上、ランデブー・ホテルからエスプラネードまでのマリーナ・ベイ周辺の約1.6キロに渡るエリアで3000個以上。

 

ライト・アップに使用されているデコレーションの作成から設営、メンテナンス、撤収までに必要な作業時間の総計は約13万時間。1人が1日8時間作業するとして、のべ1万6,250人日必要な計算になる。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.136(2008年12月15日発行)」に掲載されたものです。
文= 桑島千春

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