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海外赴任のミカタ

2019年7月25日

デング熱が流行しています

 デング熱は亜熱帯から熱帯地方に多い、蚊が媒介するウイルス感染症です。蚊に刺された3~7日後、高熱で発症し、体に発疹が出ます。血小板が減少するので出血しやすくなり、重症になると血圧が低下し、命にかかわることもあります。デング熱に対する特別な治療はありませんが、発症早期に医療機関で診断し、経過観察することで死亡率を1%以下に低減できます。

 

 シンガポールでは2016年3月以来、デング熱発生件数が最多を記録しています(2019年6月調べ)。National Environment Agency のウェブサイトからシンガポールのデング熱件数と流行地区が確認でき、流行地では目につきやすい野外にバナーが掲げられ、住民へデング熱に注意するよう呼びかけています。デング熱の発生リスクを下げるために、蚊に刺されないよう対策すること、地域での蚊の発生をおさえることが重要です。必要に応じてディート(DEET)やピカリジン(Picaridin)が含まれた蚊よけを利用し、家に蚊を発生させないよう水回りをチェックしましょう。

 

 最も一般的な蚊よけ成分DEETは、スプレーやクリーム剤の虫よけに含まれており、濃度が高い製品ほど長時間蚊を防ぐことが可能です。普段は10%程度で、旅行中や長時間の外出時には濃度の高いものを使用しましょう(DEET25%含有で8時間有効です)。学会の指針によると、乳幼児のDEETは濃度が30%以下の虫よけ剤であれば2ヵ月から使用が可能です。

 

 その他、Picaridinは無臭タイプの新しい蚊よけ成分でDEETと同等の効果が期待できます。レモンユーカリ油(lemon eucalyptus oil)、シトロネラ(Citronella oil)も虫よけ効果が報告されています。

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