シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPウッドランズ

エリア

2018年9月28日

ウッドランズ


ウッドランズ。その名の通り木々が生い茂る、シンガポール最北の地。シティに慣れた目で突然訪れると「ここ、本当にシンガポール!?」と驚くほどの空の広さと豊かな自然に圧倒される。HDB開発とともに昔の姿から変容しつつも、ジョホール海峡を望む公園や様々な年代が関わり合えるコミュニティの基盤作りを、シンガポール北部発展の期待を背負い進めてきた、ウッドランズ。国境のエリアならではの最果て感と、アットホームで素朴な魅力もあるこのエリアを、今回は取り上げたい。

 

 

ウッドランズはMRT南北線(レッドライン)にあり、人口は25万170人(2017年時点)のいわゆる“Planning Area”と呼ばれる開発地域。シンガポールの人口の半数以上がこのような開発地域に住んでいる中で、25万人以上の住民がいる地域は4エリアのみ。ベドック、ジュロン・ウェスト、タンピネス、そしてこのウッドランズだ。地名の由来は字のごとく“木が深く生い茂っていた”ためだとか1。1990年代の都市開発期以来、ウッドランズはシンガポール北部開発の核として重要な役割を担ってきた。2007年のナショナルデーでリー・シェンロン首相により発表された『Remaking Our Heartland programme』というプログラムにおいて、シンガポール国民大半の“ホーム”であるHDB周辺をより愛される地域とすべく、再開発計画が開始23。2007年にポンゴルなどからスタートし、ウッドランズは2015年に第3段階目のプログラム実施エリアに指定された。“Star of the North(北部のスター)”をスローガンに、ヘルスケア、チャイルドケア、商業地域、広大なスペースや公園、海や自然に近い住まいなど魅力的なコミュニティ作りに向けて、地域住民の声を草の根的に吸い上げた形で開発計画に生かしている。

 

 

インスタ映え確実!最果て感たっぷりの公園

ジョホール海峡の向こうに、マレーシアのジョホールバルを望む公園『Woodlands Waterfront Park(ウッドランズ・ウォーターフロント・パーク)45』。11万平方メートルと広大な公園にはプレイグラウンドもあり、家族で楽しめる場所。公園入り口から中に進むにつれて、目の前の景色がだんだんと開けて行き、長い橋と海が見えてくるのは、なんともいえない開放感だ。ジョホールバルを背景に、写真を撮るのにぴったり!橋の上には魚釣りをする地元の人がいたので、話しかけてみた。「今日に限ってまだ一匹も釣れていない」とのことで、雄々しい魚を写真に収めることはできなかったが、普段はなんとシーバス(スズキ)が釣れるとか!この公園では、決められたエリアでは魚釣りを楽しめるので、ぜひシーバスを狙ってみてほしい。ちなみに、この橋の上から左手を見ると、車でマレーシアに行く際に通るウッドランズ・チェックポイント(国境検問所)につながるコーズウェイ(橋)を見ることができる。やはり、この日も渋滞していた。マレー鉄道のシンガポール側の終着駅でもある、ウッドランズ。KTMシャトルという電車でなら5分でウッドランズからマレーシア・ジョホールバルまで行けるので、渋滞を避けるなら電車で行きたい。国境を見てふと思い出すのが、筆者のかつての同僚だ。ウッドランズに夫婦で住み、シンガポールのセントラルで働き、物価の安いジョホールバルに子供たちと祖父母を住まわせて週末だけジョホールバルに帰り、家族揃って過ごす生活を、節約のために長年続けていた。マレーシアから毎日国境を越えてシンガポールに仕事に来る人も多いと聞くが、このような家族もいる。国境を挟んで様々な人生模様が見られるのが、ウッドランズだ。

 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOPウッドランズ