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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2018年7月28日

片頭痛

片頭痛は、その名称から「頭の片側だけが痛む頭痛」という印象を受けると思います。しかし、実際には多くの片頭痛患者さんが両側性の頭痛を経験しています。必ずしも「頭の両側が痛む=片頭痛ではない」ということではありません。

 

片頭痛は前兆がある場合があります。前兆は、頭痛の前におこる症状で、目の前にキラキラした光があらわれるなどの症状が多くみられます。その他、半身の脱力や感覚障害(しびれ感)などの症状もあります。通常は60分以内に前兆が終わり、その後頭痛が始まります。漠然とした頭痛の予感や、眠気、気分の変調などは前兆と区別して予兆といいます。

 

片頭痛発作は通常4~72時間続きます。片頭痛は激しい頭痛だけでなく、日常的な動作によって頭痛がさらに増強し、吐き気や嘔吐を伴うことが多いものです。また、頭痛発作中は感覚過敏となって、普段は気にならないような光、音、臭いを不快と感じることが多く、思うように育児や仕事、近所付き合いができなくなることもあります。その激しい症状のため片頭痛発作が起こっている間は家族や友人の理解やサポートも大切になります。

 

片頭痛の治療には、頭痛予防の治療と、頭痛時の治療の2つがあります。自分の頭痛がもしかしたら片頭痛かもしれないと思ったら、一度医療機関でご相談ください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.336(2018年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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