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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2018年4月29日

備えが大切!アナフィラキシー症状

「アナフィラキシー」とは、アレルギーの原因物質に触れたり食べたりした後、全身に現れる急性のアレルギー反応のことをいいます。アナフィラキシーショックといわれる症状(呼吸困難、血圧低下、意識障害など)を引き起こし、生命を脅かす危険な状態になってしまうこともあります。そのため、応急処置がとても大切になり、これに用いられるのが「エピペン」という自己注射製剤です。 

 

エピペンは「エピネフリン」という物質が主成分で、次のような効果があります。
①心臓の機能を高めて血圧を上昇させ、ショック症状を改善する  
②気道を広げて呼吸器症状を改善する

  

しかし、エピペンはあくまで医療機関で治療を受けるまでの補助治療薬なので、使用後は直ちに医療機関で受診し、適切な治療を受けることが必要です。

 

アレルギーのある人は、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などの緊急常備薬と共に、必要な場合はエピペンを準備しておくことも大切です。アナフィラキシーを起こすと、慌てたり、パニック状態になったりすることも予想されます。どのような時に何を使えば良いのかきちんと把握しておきましょう。そして、エピペンが処方されたら、いつでも確実に注射できるように、習熟しておきましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.333(2018年5月1日発行)」に掲載されたものです。

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