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2018年1月27日

ラベンダー

個性あふれる魅力的な店が点在

ラベンダー界隈には、インディペンデント系のカフェが多い。Chye Seng Huat Hardware(写真⑤)は、かつて機械部品の業者が入っていたビルを、エリアの歴史に敬意を表し外観はそのままに、内装を改装して使用している。この店はシンガポールのサードウェーブコーヒーのパイオニア的コーヒーロースターのPAPA PALHETAが経営しており、厳選された豆を用いたバリスタが淹れる本格的なコーヒーを味わいに、一度は訪れたい。

 

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❺Chye Seng Huat Hardware

 

サー・アントニオというネコのキャラクターの描かれたボトルに入った商品が、日本では、通販や期間限定のポップアップストアでしか手に入らないにもかかわらず、雑誌などでも紹介される人気ぶりで、時に注文から数ヵ月待ちということがざらの人気ティラミス店、The Tiramisu Heroの本店(写真⑥、⑦)も、ラベンダーにある。本店では、日本と違い待ち時間なく購入でき、また、カフェメニューもあるので、ゆっくりランチを食べてから、またはティータイムに、コーヒーや紅茶などと一緒に店内でティラミスをいただくことができる。

 

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❻❼The Tiramisu Hero

 

ラベンダー駅から徒歩すぐのKitchener Complexに入るMahota(写真⑧)は、ワンフロアを占有し、健康志向の人たち向けに、「良い食材を育て、良い食事を出し、良い食料を売る」、「持続可能な社会を築く」というコンセプトをもとに、自ら育てた野菜をはじめとするオーガニック食材などを売るスーパー、自慢の素材の味を生かした料理を出すカフェに加え、イベントスペースが併設され、ヨガ教室や、ファーマーズマーケット的イベント、ワークショップなどの催しが開かれているので、興味のある人はFacebookページをフォローするなどしてイベント情報を入手するとよいだろう。

 

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❽Mahota

 

今回取り上げたのは、ごく一部の有名店。紹介しきれないほどあるカフェの中から自分のお気に入りを見つけに、何度も足を運んでみるのも楽しいかもしれない。

 

多様な文化が共存してきた街、ラベンダー。3Kの仕事を若者が嫌い、寂れる一方であった当地に、世界中から来た旅行者や、刺激を求め集まる若者たちが集まり出し、さらなる層が加わった。この地も、常に変化し続けるシンガポールの宿命に逆らうことはできない。

 

 

都心近くにこんな静かなところが?!
カラン・リバーサイド・パーク

 

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カラン・リバーサイド・パークは、カラン・リバー河口の両岸沿いに設えられた各サイド全長約700mの細長い緑地。にぎやかなシンガポール・リバー岸とは違い、付近に商業施設も見どころもなく、また、イーストコースト・パークやウェストコースト・パークのようなアミューズメント設備もないため、週末でも訪れる人は少なく、とても静か。都会の喧騒を離れて静かな時間を過ごしたい時に散策するには最適な場所だ。今後20年かけて目論まれるカラン・リバー沿いの再開発計画の一環として、2018年6月末まで一部リノベーション工事が行われている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.330(2018年2月1日発行)」に掲載されたものです。写真・取材: パーソン 珠美

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