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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2017年9月29日

定期健診で心臓・血管の病気(循環器疾患)の予防を

定期健診のメリットは主に、隠れた癌などの病気の発見につながることや、中高年から増える生活習慣病の早期発見にあります。生活習慣病の種類としては、高血圧、脂質代謝異常症(高脂血症)、糖尿病などの循環器疾患がありますが、自覚症状がなく、知らず知らずのうちに病状が進行するため、サイレント・キラーとも呼ばれています。これらは喫煙と並び動脈硬化の四大危険因子です。動脈硬化が進行すると、脳卒中や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の発症につながります。

 

一般健診の項目にはいろいろありますが、特に循環器の疾患を発見する検査としては、「血圧測定(高血圧)」「尿糖・血糖検査(糖尿病)」「血中コレステロール値(高脂血症)」などがあります。また、不整脈や心臓病を発見する「心電図検査」や「胸部レントゲン検査」が行われることもあります。自覚症状のない生活習慣病を早期に発見し、いち早く治療するために、定期的に健診を受けましょう。

 

検査値がすべて健常値であれば良いのですが、境界域、あるいは軽度の高血圧、高脂血症、糖尿病が疑われる場合、軽く考えるのは禁物です。一つひとつは軽度でも、それがいくつも重なると虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)を発症する危険性が非常に高くなります。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.326(2017年10月1日発行)」に掲載されたものです。

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