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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2017年7月26日

大腸内視鏡検査のススメ

大腸内視鏡検査では、お尻の穴から太さ11~13mm程度の細長く軟らかい内視鏡を入れて大腸全体を観察します。この検査によって、大腸癌、大腸ポリープ、大腸憩室症、炎症性腸疾患といった病気の有無を調べます。

 

近年、大腸癌は増加傾向にあり、遺伝子の異常がいくつか重なることが原因ということまでは判明しています。なぜそれが起こるかは、食生活の欧米化などが原因ともいわれていますが、正確には解明されていません。

 

大腸癌検診は現在広く普及しており、便に血が混じっていないかを調べる便潜血検査がまず行われますが、陽性となった場合は大腸内視鏡検査で詳しく調べます。大腸癌はある程度進行してしまうまで自覚症状がありません。早期発見できれば内視鏡での治療も可能で、高い率で完治します。また、早期の大腸癌を発見できるだけでなく、癌化する恐れのあるポリープを内視鏡で切除することによって癌を未然に予防することなども可能です。

 

以下の項目に該当する人は積極的に受診しましょう。
• 大腸癌が心配である
• 便が以前に比べて細くなった
• 便秘と下痢を繰り返す、ずっと下痢をしている
• 血便が出る
• 健康診断で便潜血反応が陽性だった
• 切除していない大腸ポリープがある
• 大腸ポリープを切除したことがある
• 大腸癌の手術をしたことがある

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.324(2017年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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