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シンガポール不動産「耳寄り情報」

2017年7月26日

活用してみよう、洋モノ家電

「退去時まで一度も使わなかった」という声もあるオーブンや食器洗い機などの洋モノ家電。しかし、家電製品は全く使わないと故障してしまうことが多く、退去時に高額のクレームにもなりかねません。せっかくですので、有効活用してみませんか?

 

1.横入れ式洗濯機:
代表的な洋モノ家電はドラム式の洗濯機。10年ほど前までは、横入れ式洗濯機を使いたがらない日本人の奥様も多くいましたが、最近は少なくなりました。日本国内で普及したことが大きく影響したと思われます。
特徴:
節水
生地を傷めにくい
温水洗いによる除菌・脱臭性能
乾燥機能付き機種も多い
× 洗濯時間が長い(短縮モードも有り)
× 高温にすると色落ち・縮みが発生も

web324_awanoumi水が貴重な資源になる中、横入れ式が世界の主流との見方もあり。なお洗剤は、泡立ちの少ないドラム式対応のものを使わないと、写真のように泡だらけになり故障することがあるので注意。

 

2.オーブン:
日本人とアメリカ人は、電子レンジ派。かたや欧州人は、オーブンがないと生活できないという方が圧倒的に多く、それぞれのお国柄がよく表れています。料理大国フランスの人は煮物にもオーブンを使います。温度管理がしやすいので、オーブンが人気なのかも知れません。

 

オーブンは欧州メーカーのプレゼンスが圧倒的です。これらのオーブンは湿気に弱く、長期間使わないと発熱体(金属製チューブ)の内部が結露して、電源を入れるとショートしてしまいます。最低1ヵ月に1回は2~30分通電・加熱しましょう。せっかくですからピザでも焼いてみては?

 

3.食器洗い器:
日本国内でもキッチン・トップに据え置き型の小型食洗器が増えてきましたが、当地のコンドミニアムでは、キッチン台の下に設置されているフルサイズの据付型が一般的です。中華料理や洋食で油ギラギラのお皿も、ピカピカになります。手で洗うのとは異なり、高温の温水を吹き付けて洗浄するのできれいになります。なお、こちらも泡立ちの少ない専用洗剤を使用する事が絶対条件です。筆者は、一般の食器洗い洗剤を誤用したことがありますが、キッチン全体が深さ10センチ以上の泡の海になってしまいました。幸い、機器は壊れませんでしたが……。

 

4.オートロック:
日本でも急速に普及してきたオートロック。もともとは欧米から普及したものですが、当地の場合、汎用品は韓国製が多いようです。番号式、カード式、指紋認証式などさまざまな種類があるので、1回はマニュアルをちゃんと読んでから使いましょう。なお、電池作動型は、3ヵ月に一度はバッテリーを全交換しましょう。放置すると液漏れを起こして回路基盤が壊れ、家に入れなくなることがあると同時に、高額な交換費用がかかる可能性があります。

 

5.お掃除ロボット:
さすがに、賃貸住宅にお掃除ロボットを提供する家主はほとんどいませんが、日本式家電以外のさまざまな選択肢がある海外生活です。いろいろ新しいコンセプトのものにチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。

文=木村登志郎(パシフィック不動産株式会社CEO、シンガポール宅建士)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.324(2017年8月1日発行)」に掲載されたものです。

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