シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP花粉症と点鼻薬

ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2017年4月6日

花粉症と点鼻薬

日本では多くの花粉が飛び散るこの季節、一時帰国の際に鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった花粉症の症状に悩まされる人も多いのではないでしょうか?このような花粉症には抗ヒスタミン剤の飲み薬などを使いますが、手軽で簡単なのが点鼻薬です。

 

点鼻薬とは鼻腔に直接スプレーする薬剤で、アレルギー性鼻炎、鼻水、鼻詰まりの症状を緩和します。内服薬に比べて安全性が高いとされ、長期に渡り使用することが可能です。しかし、使い方を誤ると症状がひどくなることもありますので注意が必要です。よく使われる点鼻薬には次のような種類があります。

 

ステロイド剤…炎症を抑える作用、アレルギーを抑える作用があります。症状改善効果が強い薬剤です。
抗ヒスタミン剤…アレルギーの原因となる物質を抑える作用があります。
*ステロイド剤や抗ヒスタミン剤は即効性があるわけではありません。使い続けることによって効果が得られます。効果がないと思って、すぐに使用を止めないようにしましょう。
血管収縮剤…鼻粘膜血管を収縮させることにより、充血、うっ血を軽減させます。速効性があり、鼻の通りが良くなりますが、使いすぎると逆に悪化します。鼻詰まりが極端にひどい重症の場合にのみ、1日1回から2回程度使うようにしたほうがいいでしょう。

 

これらの点鼻薬は、鼻をかんで鼻腔の通りを良くしてから使いましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.320(2017年4月1日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP花粉症と点鼻薬