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シンガポール不動産「耳寄り情報」

2017年2月20日

3月・4月は住宅探しのラッシュ・アワー

住まい探しの注意点:
1. 契約の「更新」交渉は早めが有利

ラッシュ・アワー対策は時差通勤。すでに借りている住宅の契約満期がこの時期にかかり、その更新を希望する場合は、より早めの交渉開始が借り手に有利です。

 

2. 新規の家探しを有利に進めるには?
a.「即入居」ほど有利
家主にとっては、契約開始日までの空室期間は損失です。一般的に家主は、待っても1ヵ月。ピーク時期だと、2週間程度しか待ってくれない場合も多く、見込み客間で競り合いになった場合、「即入居」ほど交渉有利です。

 

b. 「家具付き」より「家具なし」のほうが有利
日系企業の駐在員の場合、Fully Furnishedと呼ばれる「家具付き」賃貸が大半ですが、欧米人等の場合は「家具なし」のUnfurnishedないしは「(照明、空調、カーテン、白物家電のみの)一部家具付き」Partially Furnishedが大半です。
競合の場合、概して「家具なし」のほうが交渉上有利です。また、家具付きの場合、要望項目が多いほうが不利になるので、項目数を極力絞りましょう。

 

c.小さいお子様やペットのいる見込み客を敬遠する家主もいます
新築の高額物件をローンで背伸びして買っている家主さんにその傾向が強いようです。また、ショールーム的な豪華内装ユニットを無理して借りた場合、特に壁紙や白系の大理石床は、退去時に高額の補修費用を請求されることも多いので注意が必要です。家主の対応が消極的な場合、避けたほうが無難です。

 

3. 学校のスクールバスが来ているか?
家族帯同の場合、お子様の通われる学校や幼稚園のスクールバスが来ていること、また、空席があることが、お住まいを選ばれる際の大前提になります。特に、お子様を日本人学校以外のインターナショナル・スクールに入学させることを計画されている場合は、いずれのインター校に通うかが決まっていないと、的確な住宅立地選定が難しくなります。学校選定やスクールバスの事情で、住宅賃貸契約を無罰解約することはできませんので、御注意下さい。

文=木村登志郎(パシフィック不動産株式会社CEO、シンガポール宅建士)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.318(2017年2月20日発行)」に掲載されたものです。

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