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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2016年11月21日

飛行機に乗る際の注意点

シンガポール在住の方は、出張や帰省などで飛行機に乗ることが多いかと思います。機内は地上と比べて温度、湿度や気圧が違うので、体調に様々な影響を及ぼすことが多いようです。

 

飛行機の客室内では常に換気が行われています。機内の上方から空気が入り込み、床の壁側にある排気口から排出されていきます。一部はそのまま機体の後方から外に排出され、一部はフィルターを通して再度換気されます。

 

つまり客室では上から下へと空気が流れていきます。もし風邪を引いた乗客がクシャミや咳をした場合、その飛沫は前後よりも下方へ飛ぶことが多く、機内の乗客へ一度に感染が拡がることは少ないと考えられています。ただ狭い空間ですので両隣、前後の席の方は影響を受けると思われます。

 

また客室内の湿度は地上よりも低く乾燥気味です。肌が乾燥したり、過敏な方は目や喉も渇きます。適度な水分摂取を欠かさないようにしましょう。

 

気圧も地上より低くなるため、特に風邪をひいて耳や鼻の具合が悪い方は離着陸による機内の気圧の変化に対応できなくなりがちです。着陸時に耳、顔に激しい痛みや頭痛を引き起こすことがありますので十分に注意してください。飛行機に乗る予定があり心配な方は、事前に最寄りの医療機関を受診しましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.314(2016年11月21日発行)」に掲載されたものです。

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