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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2016年9月19日

家庭での血圧測定のすすめ

血圧が高い状態を放置したままにしておくと、全身で動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こす原因となります。しかし高血圧は自覚症状がほとんどないため、血圧を測らなければ発見することはできません。また、病院で測定する血圧の方が普段より高くなることもあり(白衣高血圧)、「高血圧治療ガイドライン2014」で、病院で測る血圧より普段自宅で測る血圧が重視されるようになりました。

 

将来、合併症で苦しまないためにも、高血圧を早期に発見し生活習慣の改善や降圧剤治療によって血圧をきちんとコントロールする必要があります。降圧目標は患者さんの年齢や基礎疾患の有無によっても異なりますので、どこまで下げるかについては、主治医とよく相談してください。また高血圧の治療では、生活習慣の改善がカギになります。これにより、降圧薬の量を減らしたり、やめたりできることもありますので、減塩や減量などに積極的に取り組んでください。味付けを薄くする、1日の間に少しでも歩くなど、できることから実践していきましょう。

 

【家庭での血圧の測り方】

・ 上腕で測るタイプの血圧計をお勧めします。
・ 朝晩それぞれ2回測定し、記録します。
・ いずれも座って1~2分安静にした後に測りましょう。
朝: 起床後1時間以内で朝食前、かつ排尿後。薬を内服している場合は内服前
晩: 就寝前

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.310(2016年9月19日発行)」に掲載されたものです。

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