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シンガポールでKANPAI!

2016年9月5日

シンガポールでKANPAI! 第6回

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今回のKANPAI人は…

チャールズ・ニンさん(左)
Epicurean Nomads Founder
ジョーン・リムさん(右)
Epicurean Nomads Sake Sommelier

 

-当地での活動について教えてください
Epicurean Nomadsというお酒の販売代理店を運営しており、日本酒や日本のクラフトビールを自社ルートで輸入し、当地の飲食店に納めています。なかでもクラフトビールは、醸造量が少ないマイクロブリュワリーのラインナップを揃えています。また、これらのお酒の認知を広めるため、イベント出店や、飲食店と提携してペアリングディナーなどを開催しています。(ジョーンさん)

 

 

-日本のマイクロブリュワリーの魅力を教えて下さい
彼らは自分たちのビールを輸出販売こそしていないものの、海外のビールコンテストには出品しており、毎年好成績を収めています。また都道府県ごとの特産品を取り入れたビールも多くあり、例えば、新潟のコシヒカリを使った「越乃米こしひかり仕込み」や、岩手県の牡蠣を使った「OYSTER STOUT」などがあります。このような地域色の強い独自のビールを開発しているのも魅力のひとつだと思います。(チャールズさん)

 

 

-日本のお酒やビールを扱う際に、苦労されている点はありますか。
味を損なわないよう当地に運ぶためには冷蔵輸送が必須となります。そのため、どうしても輸送コストがかかり、販売価格が量産品と比べて高くなりがちです。そのバランスをどう取るか、また取引先にどうご理解いただくかというのが難しいところですね。(チャールズさん)
取引先のお客様には試飲で味や品質などを理解いただき、私達が取り扱っているのは量産品とは全く別物なのだということをご納得いただいています。そういった意味でも、今後我々の商品についての認知度を高めるイベントを開催していきたいですね(ジョーンさん)

 

 

-今後の目標を教えて下さい
シンガポールの市場は規模こそ大きくないですが、さまざまな文化のミーティングポイントです。今後は当地、また東南アジアも視野に入れながら日本のマイクロブリュワリーが海外でブランディングする手伝いをしていきたいです。将来的に、日本酒とビールのどちらも楽しめるようなイベントも企画したいです。(チャールズさん)

 

 

-最後に、お二人の好きなお酒を教えてください
私は日によって好みが変わるので、どれかを選ぶのは難しいですね。ビールが飲みたい日もあれば、日本酒が飲みたい日もある。もちろん、両方飲む時もあります(笑)。(チャールズさん)
その年にできたお米や原料によって、季節ごとに違う魅力を感じられるのが日本酒や日本のビールのいいところだと思います。Nomads(=遊牧民)という社名のごとく、日本を渡り歩いて、その時々で美味しいお酒を楽しみ、さらに当地に紹介したいと思っています。(ジョーンさん)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.309(2016年9月5日発行)」に掲載されたものです。

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