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シンガポール不動産「耳寄り情報」

2016年4月18日

下がり続ける住宅賃貸市況:URAの2015年第4四半期統計から読み解く

シンガポールのコンドミニアム総戸数推移をグラフ化しました。2015年第4四半期時点で、コンドミニアムの総戸数は17万戸(赤い棒グラフ)。空室は1万6,000戸(青い棒グラフ)。空室率は9.3%(青い折れ線グラフ)です。

 

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右表は、シンガポール人材開発省発表の外国人就労者人口推移です。EPの保有者総数は、2011年末から昨年6月までほぼ横ばいに抑えられていたため、住宅の需要面で足かせになっていたことが読み取れます。その後2015年後半には、増加に転じています。
下左図のピンクの折れ線グラフは住宅の売価指数推移、赤の折れ線は賃貸指数推移です。売買相場と異なり、賃貸相場は投機的要素が少ないので、カーブは緩やかですが下降線を描きつつあります。下右表は、主要コンドミニアムの平方フィート当たりの賃貸料推移です。

 

 

 

 

昨年9月の総選挙後、EPは若干ですが発行されやすくなっています。また、ビジネスコストの重石になってきた駐在員住宅コストが下がりつつあることも、日系企業にとっては朗報といえるのではないでしょうか。

 

文=木村登志郎(パシフィック不動産株式会社CEO、シンガポール宅建士)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.300(2015年4月18日発行)」に掲載されたものです。

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