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シンガポール不動産「耳寄り情報」

2015年9月21日

住宅「賃貸」相場は「下げ」。オフィスも「頭打ち」から「下げ」へ

1.2015年6月末現在までの相場推移
288_web_g3_2015右記グラフは、一番上のオレンジ色の折れ線グラフが民間住宅の売買価格指数を示しています。2番目のグレーの折れ線グラフはHDBの転売価格指数、一番下の青色の折れ線グラフは、民間住宅の賃貸料指数です。読者の皆様に一番関わりが深いのは、賃貸料指数でしょうか?シンガポール政府の外国人雇用抑制策が続く限り、今後も住宅賃貸料の下げ基調は続くものと予測されます。人材開発省(MOM)の発表では、労働許可証(EP、Spass)で働く外国人者数は、各年12月現在で下の表のようになっており、特にEP総数が、17万人台で実質Cappingされているのがわかります。288_web_g2_2015

2.主要コンドミニアムの平方フィート当たり月家賃推移
288_web_g4_2015次の表は、日本人家族が比較的多く住む主要コンドミニアムの賃貸実績値を1平方フィート当たりの家賃でシンガポールドル表示したものです。なお、賃貸料データには、家具付きも家具無しも含まれております。また、新規契約も更新契約も丼勘定になっていますので、ご注意ください。この単価に面積を掛けたものが、1戸当りの平均賃料となります。人気のある物件、例えば日本人学校やインター校のスクールバスが停車するコンドなどは、思ったほど家賃が下がっていない傾向も読みとれます。

3.オフィス「賃貸」相場も「頭打ち」→「下げ」へ
288_web_g1_2015右記グラフの一番上の青の折れ線グラフは、中心部のオフィスの賃貸料指数の推移です。マリーナベイの大型物件で、外銀が契約満期時に、大量のスペース削減をしていることが大きく影響しています。家主も優良テナント確保のために、大型スペースの賃貸料の値引きオファーをしています。かたや、2,000平方フィート以下の小型のオフィススペースは、比較的需給がタイトで、「頭打ち・弱含み」に留まっている物件も少なくありません。2番目のオレンジの折れ線グラフは、周辺部オフィスの指数です。

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