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熱帯綺羅

2018年12月27日

アジアNO.1大学 NUSってどんな大学!?

UTown内のTownGreen。フィールドを囲むように街が形成されている。

 シンガポール国立大学(NUS)は、世界の高等教育機関の統計 Times Higher Education World University Rankings で、2019年度版では中国の清華大学にアジア首位を奪われ、惜しくもアジア2位となりましたが、16~18年まで3年連続アジア1位で、日本の大学にも大きく差をつけています。MBAコースにおいても2018年フォーブス世界7位、アジア1位を獲得しています。いったい、なぜ、そんなに高い評価が得られるのでしょうか?

 

そこここに、ビジョン・ミッション・バリューのフラッグが掲げられている。

 シンガポールの大学進学率は約4割。日本(18年度57.9%)に比べて決して高くありません。政府は米イエール大学など海外の名門大学との連携、誘致や公立大学の開校によって、優秀な人材を内外から集めるとともに国内の学生全体の質の向上を目指しています。そして、世界のトップクラスの研究者を国内の大学や研究機関に引き入れようとしています。

 

「充実した科目と、恵まれた環境!」

 こう語るのは、ビジネス学部会計学を専攻しているJ君。「アジアナンバー1大学に入学するのはさぞかし勉強したのでは?」という問いにも、「そうでもないです」とさらりと答え、「やりたいことが勉強できる、教えてくださる先生がいる、勉強ができる設備があり、環境が整っている、なによりも世界中から来る友達がとてもモチベーションが高い。これがNUSの魅力」と自信に満ちた声で語ってくれました。NUSの学生数は約35,000人(2018年度)で、留学生は世界100ヵ国から集まり約3割を占めています。

 

充実したスポーツホール

 NUSには3つのキャンパスがあり、中心はケントリッジ・キャンパス。中でも目を引くのは、16年にできたスポーツホール。あまりスポーツのイメージはないNUSですが、屋内にはダンススタジオ、多目的スポーツホール、スカッシュコート、ロッククライミングウォール、ジム、屋外には、アーチェリー練習場、バスケットボールコート、ハンドボールコート、テニスコート、運動場、サッカーグランド、プールと、学生たちの健康管理と精神衛生を考慮した施設があります。そして、もちろん図書館も充実しています。学内には8つの図書館が学部ごとに配置されています。

 

中央図書館

 

 ケントリッジ・キャンパスから道路を挟んで存在するのが、11年に作られたれたUTownというエリアです。ここは勉強に効率よく没頭できる生活環境がすべて整っている街。5つの寮があり、学部生約2,400人、大学院生約1,700人、スタッフ1,000人がここで生活しています。大きなフィールドを囲むように、街が設計されています。各国料理が楽しめる2つのカフェテリア、24時間営業していて夜中でも満席のスターバックス、2つのコンピュータルームやディスカッションルームのあるエデュケーションリソースセンター。ここにもスポーツジム、プール、ボルダリングの壁があります。生活面ではかなり「手厚い」サポートが提供されています。

 

UTownにある各国料理が楽しめるカフェ

 

ダイバーシティがNUS MBAの魅力、パワーの源

 MBA(Master of Business Administration)はグローバルでも人気のある大学院科目です。NUS MBAは留学生が全体の8割を超えています。中国、インドから各約3割、韓国、日本から各1割、その他アジア諸外国に加え、米国、英国、他、全世界から学生が集まってきます。学生の平均年齢は30歳、女性も4割強を占めています。履修期間は、毎年8月に始まり翌々年5月修了の17ヵ月間。キャンパス以外にアジア諸国の大学や企業、研究機関を回り、見聞を深めます。授業は、常にディスカッション形式、授業は3時間が1コマ、朝9時~夜9時までほぼ切れ目なく授業が続きます。そんな厳しい環境に学生のほとんどは、休職、もしくは退職して来ます。だからこそ、学生は、常に授業に真剣勝負で挑んでくるそうで、「変化を恐れず、自分を信じて学んでいる姿がすごい」とやはり休職してここへ入学した日本人留学生が教えてくれました。「世界中からアジア経済の可能性を信じ、動かして行こうとする未来の人材がここに集結している。彼らは国へ戻った後、経済を動かしてリーダーに間違いなくなっていく」と答えてくれました。彼は人気の「イノベーション&アントレプレナー」コースを専攻し、スタートアップの知識やスキル、そしてアイデアを触発していきたいと話します。このコースは実際に投資家に向けて、自分の事業プランをプレゼンテーションする機会が与えられ、実際に投資家が投資してくれれば、スタートアップできるプログラムだそうです。「知識やスキルだけでなく、実業にも繋がっていく、そんなワクワク感がたまらなく刺激的だ」と彼は紅潮した顔で声を弾ませていました。

 

次代のアジア経済をリードするビジネススクール

 

 ダイバーシティとイノベーションの融合、これこそが、アジア大学評価で3年連続1位を獲得し、今世界的に注目されている理由ではないかと改めて感じました。学内にはそこここに、大学のビジョン、ミッション、バリューが掲げられ、将来に向かって素晴らしい人材が輩出されていく雰囲気に溢れています。さて、せっかく、シンガポールに滞在しているのであれば、ぜひ、熱い大学NUSを訪れてみてはいかがでしょうか?きっと何か、インスパイアされるのではないでしょうか?

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.341(2019年1月1日発行)」に掲載されたものです。

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