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熱帯綺羅

2016年4月18日

消えゆくブギスのランドマーク 「ロチョー・センター」

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ロチョー・センターの外観。4色のカラフルな建物が特徴的だ。

MRTブギス駅近くにあるロチョー・センター。公営住宅のほか、多くの店舗やクリニックなどが入居しており、赤、青、黄、緑のカラフルな色合いが印象的です。シンガポール住宅開発庁(Housing and Development Board: HDB)によって1977年に建設されたこの建物は、地元のランドマークとして住民から長く親しまれてきましたが、高速道路「ノース・サウス・エキスプレスウェイ」の建設に伴い、今年中に取り壊されることになっています。高層ビルの建設も進み、古くからあった建物が失われつつあるブギス地区。ロチョー・センターに住んでいる人や店を構えている人たちは、今どのような思いを抱きながら日々暮らしているのでしょうか。

 

変わりゆくブギスの風景

1990年代にショッピングモールのブギス・ジャンクションが完成するなど、近年はファッショナブルな若者たちも多く集まるエリアになったブギス地区。ブギス・ストリートも、多くの土産物店などが立ち並ぶシンガポール有数のショッピングスポットに生まれ変わり、観光客を含め、連日多くの人で賑わっています。ブギスにはMRT東西線に加え、昨年12月に開通したMRTダウンタウン線も通っており、交通の利便性もさらに高まっているといえるでしょう。
またシンガポール都市再開発庁(URA)は、2008年に発表したセントラル・ビジネス・ディストリクト(Central Business District:CBD)開発計画で、ブギス地区を挟むように東西に伸びるオフィアロードとロチョーロード沿いの地域を、金融・ビジネスの拠点としての新たな成長エリアに位置づけており、オフィスビルやホテル、住宅などを整備する方針を掲げています。ロチョー・センター近くでは、都市再開発プロジェクトとして地上49階の住宅棟やオフィス、商業施設などで構成される複合施設、通称「DUO」が建設されています。

 

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居住部分にはまだ多くの人が住んでおり、1階には賑わっている店舗も多い。
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階の店舗スペースに上がると一気に人気がなくなる。店の多くがすでに移転しており、その様子はさながら日本のシャッター街のようだ。

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