2010年7月19日
屋台街のシンボル「ラオ・パサ・ホーカーセンター」
ベスト・ファミリー・エクスペリエンス地元の味の競演
1986年から89年には3年の月日と680万Sドルの予算を費やして大改修が行われ、1996年には400万ドルを投じてさらに改装されました。近年はシンガポール・フードフェスティバルのさまざまなイベントを展開する場として知られ、センター中心部ではライブ・コンサートが行われ、また建物の外に並ぶサテーの屋台は夜中まで賑わい、夜更かしシンガポーリアンの社交場として、地元の人々にも外国人観光客にも親しまれています。シンガポール政府観光局のアンケートでは、ミッドナイト・サパーも楽しめるという理由で、トップ・テン・べスト・ファミリー・エクスペリエンスのひとつにも選ばれたとのこと。料理研究家のバイオレット・ウーン(Violet Oon)さんも「ランチとディナーだけでなく、ラオ・パサは朝食からティータイムのアイテム、スナックやデザートまで充実したホーカー・センター」とPRに一役買っています。
カヤトーストや飲茶、プラタとカレーの朝食、ホッケンミーやチキンライスのランチ、アイスカチャンやチェンドルのデザートといったローカル・フードはもちろん、ウエスタンや和食までが集うラオ・パサは、シンガポールのホーカー・フード・カルチャーが進化してゆく場所として、これからも多くの人々の胃袋を満たしてくれることでしょう。
Lau Pa Sat Festival Market
18 Raffles Quay, Singapore 048582
文= セガラン郷子
写真=Eugene Chan
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.171(2010年07月19日発行)」に掲載されたものです。