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熱帯綺羅

2011年6月20日

シンガポール発、世界のタイガービール

シンガポール国内外で広く愛されている国産ビールといえば、タイガービール。「What time is it?」ときかれれば、「Tiger Time!」と答えるCMのキャッチフレーズは、国民的に良く知られており、馴染みのある読者も多いかもしれません。

そのタイガービールのあれこれに迫ります。

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70年以上もの歴史をもつタイガービール。その垂涎の黄金色に、「It’s Tiger Time!」

タイガービールの生い立ち

世界に名を馳せるタイガービール、その歴史は長く、戦前まで遡ります。「この地はきれいな水に恵まれているし、熱帯の暑さにはビールが合うはずだ」と、オランダのハイネケン社から派遣されたリサーチャーは、帰国後に社長へ報告、1930年にハイネケン社は、地元の大手飲料製造会社F&N(Fraser and Neave)社と合弁会社を設立する合意をとりつけました。ハイネケン社はビール醸造技術を、F&N社は生産工場の提供や販売ルートを活かすとして、ビール醸造会社マラヤン•ブリューワリーズが誕生したのです。その後、シンガポール初の国産ビール、タイガービールは1932年10月に登場しました。

タイガーというその名の由来にも時代を感じます。マラヤン•ブリューワリーズを設立するための2社の話し合いは、ラッフルズホテルで開催されました。当時、島の大半はジャングルで、野生の虎が棲息していました。ある時、一匹の虎がラッフルズホテル内のロングバーに迷い込み、ゲストの安全のために射殺されたという事件が会合の席で話題になり、「もし、そのタイガーがビールだったら、バーをいくら徘徊したって撃ち殺されることも無かったのに」、と誰かがつぶやいたといいます。そのことをきっかけに「タイガー」ビールと名付けられたのだとか。

1990年、工場の移転を機に、社名をアジア・パシフィック・ブリューワリーズ(APB)に変更し、世界中で愛されるタイガービールを生産するにふさわしい規模とブランドをアピールするに至りました。

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工場見学の後、タイガービールアンバサダーことガイドによる詳しい説明を受けながらビールを試飲。

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