シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX熱帯綺羅TOPマングローブの森を歩く、スンガイ・ブロー湿地保護区

熱帯綺羅

2013年11月4日

マングローブの森を歩く、スンガイ・ブロー湿地保護区

スクリーンショット 2015-07-02 12.03.56

 

スクリーンショット 2015-07-02 12.04.01シンガポールの北西部、クランジ地区には、オオトカゲがのらりくらりと歩き、ジージーと耳に心地よい熱帯の蝉の声が響く、ジャングルのような世界があります。それが近代都市国家シンガポールからは想像もできないような自然の宝庫、スンガイ・ブロー湿地保護区。ここからはマレーシアのジョホール・バルに建つビル群がすぐ向こうの対岸に見渡せるのですが、シンガポールにいることすら忘れてしまうほど、豊かな自然が広がっています。国内最大のマングローブの森、その森に生息するユニークな動植物、そして渡り鳥の飛来地でもあるこの一帯は、2001年に国の自然保護区となり、2003年にはシンガポールで初めてのASEAN自然遺産公園にも指定されました。

 

 

 

もの珍しい野生生物との出合いを求めるなら、満潮時

130ヘクタールのスンガイ・ブロー湿地保護区には歩きやすい4ヵ所のウォーキング・ルートが整備されていますが、足早に歩いては何も目に入ってきません。心落ち着けてゆっくり歩いていると、ユニークな野生生物の姿が次から次へと目に飛び込んできます。満潮時になると、普段は干潟の泥上にいる野生生物が水中に住む生物から身を守るため、木の上に登ってきます。マングローブの木を高さ6mまでも登るといわれる木登りガ二や、吸盤状のひれを使って、ジャンプしながら木に張り付くちょっと変わり者の魚、マッドスキッパ―(トビハゼ)。そして全長2mもあるオオトカゲなどが、私たちの目の届くところまでやってきます。また、ここは渡り鳥の休息地としても知られ、その数約230種。渡り鳥は岸辺に舞い降りては羽を休めて餌を探すため、干潮時、特に9月から3月までの川辺はさまざまな鳥でにぎわいます。潮の満ち引きによって景色が異なるのもまた、ここの特徴の一つです。

 

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX熱帯綺羅TOPマングローブの森を歩く、スンガイ・ブロー湿地保護区