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熱帯綺羅

2014年7月7日

銀色に輝く新たなランドマーク。シンガポール・スポーツ・ハブ

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総事業費13億3,000万Sドル(約1,090億円)を投じた「シンガポール・スポーツ・ハブ(Singapore Sports Hub)」が、6月末、一部開業しました。カラン地区のマリーナ・ベイに続くカラン川河口に接する、35ヘクタール(サッカー場およそ50面分)の敷地には、銀色に輝く開閉式ドームの新国立競技場(National Stadium)を中心に、アクアティックセンター(プール)や室内競技場、図書館、ショッピングセンターなど多数の施設が、所狭しと立ち並んでいます。

 

 

2007年の閉鎖までナショナル・デー・パレードなどに使用されていた旧国立競技場の再開発として計画され、開業まで約13年がかりという長期事業となりました。水上スポーツ施設などの建設は現在も続いており、全施設が完成し正式オープンするのは来年の予定です。

 

都市とつながる開閉式ドーム

スクリーンショット 2015-07-01 13.23.57メイン施設は、世界最大直径の屋根付き無柱ドーム、新国立競技場(屋根全閉時の高さ82.5m、直径310m、最大約5万5,000人収容)。設計担当者の1人、DPアーキテクツのシニアダイレクター、テオ・ハイピン氏は「すべてが前例のないチャレンジだった」と振り返ります。

 

 

吊り下げ構造の屋根は、中央から左右に分かれてスライドし、約20分間で開閉可能です。屋根には約19mmの薄い鉄板が使われていますが、重量を減らすため可動部の鉄板はさらに約6㎜にまで加工されました。

 

 

開いた屋根を通して、競技場内部から川の向こうに見えるのは、マリーナ・ベイ・サンズやシンガポール・フライヤー、立ち並ぶ高層ビルなど、シンガポールの街中。テオ氏は、「眺望が良いだけでなく、競技場内の活気や熱気が川の水面を渡って都市とつながるため」と、その設計意図を説明します。

 

 

一方、屋根の外側には、1平方メートルあたり2万個のLED電球が埋め込まれた、世界最大の屋根型スクリーンも設置されました。映し出さされるのはシンガポール国旗。ナショナル・デーなどの機会には、光の国旗が屋根ではためく様が見られるそうです。

 

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