シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX求人TOP求人の時期について

人材のプロに質問

2009年4月20日

求人の時期について

Q. シンガポールで従業員を採用するにあたって、年間を通じて求人しやすい時期、あるいはしにくい時期はありますか?

 

A. 2008度までは旧正月前後から求人、求職者の活動が活発化し2、3、4月頃に多くの方が転職し、12、1月頃にボーナスをもらって退職するというのが一般的なシンガポール労働市場のトレンドでした。このようなトレンドは右肩上がりの経済成長(好景気)、つまり「売り手市場」の場合に多く見受けられました。
売り手市場では、仕事数>求職者数という需給バランスにより、企業側はいい人材を調達するためにやむなく給与を1つのアドバンテージとして上げざるを得ませんでした(実態は給与額に見合わない人材も存在しておりました)。しかし、昨年の金融危機以降、景況感の悪化から企業側では整理解雇が行われクリスマス明け、旧正月明け、3月の年度末の時期に多くの方が職を失い「売り手市場」から「買い手市場」に急変してしまいました。もはや企業側の求人案件数は減少の一途、失業者は増大し、1つの採用枠に数十人の候補者が申し込むケースも出てきており、候補者にとっては深刻な転職難(転職氷河期)になっております。
一方、企業側からすると今はまさにいい人材を見つけられる絶好の時期になってきました。「こんな人いないよね」といわれる人材が即日見つかるというケースもあります。合否の返事が遅れたため採用したい候補者が他の企業に流れてしまい悔しい思いをしたということは過去に比べれば明らかに減ってきているようです。
ゆえに「買い手市場」に限っては企業側の採用チャンスは通年に拡大しているようです。もう少し詳細な情報をお伝えすると、一般的にはボーナスをもらった後や3、6、9、12月は比較的、自己都合退職や会社都合解雇があり人材が流動的になる時期と言われております。「買い手市場」だからこそ焦らず慎重によい候補者を選考をするために、採用時期の拡大と選考期間が長期化しているようです。
最後に、せっかくいい人材を採用してもミスマッチで途中終了しては本末転倒になってしまいます。候補者の途中終了の原因で一番多いのは面接時と就業してからの業務内容の明らかな相違です。採用時にタイミング以上に企業側として大切なのは「採用したい人物像」と「任せたい業務内容」。今一度、明確化しておくことをお勧めします。
人材に関するご相談はテンプスタッフシンガポールまでお気軽にお問い合わせ下さい。
よい人材が採用できるようサポート致します。

テンプスタッフシンガポール

16 Raffles Quay,#27-04 Hong Leong Building Singapore 048581

6226-1308

good-job@tempstaff.com.sg

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.143(2009年04月20日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX求人TOP求人の時期について