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人材のプロに質問

2009年3月16日

紹介候補者と個人応募のバッティング

Q. 人材紹介会社からご紹介頂いた方が、既に個人でも応募されていて弊社で書類選考中の方でした。その場合、応募者との直接交渉を優先しても良いのでしょうか。

A. 人材紹介会社の間では、「早い者勝ち」(一つの会社で、複数のエージェントから同一候補者の紹介を受けた場合、早く紹介したエージェントに交渉権がある)が原則ルールですが、同じことが、エージェントと顧客企業の間にも言えます。
ここで問題になるのは、「何時」紹介がなされたのかということです。社内環境の整備された企業では、各エージェントより紹介された候補者のレジュメは、データベース上で管理され、レジュメを受け取った時間が記録されています。現在は、電子メール添付によるレジュメ添付が主な紹介手段となっておりますので、メールの受信履歴が正しく記録保存されていれば、その着信時間が十分な証拠能力を持った対抗要件となります。
しかし、この証拠が十分で無いと、後々問題を引き起こす可能性も否定できません。過去に、人材紹介会社より紹介を受けた人材に顧客会社が直接コンタクトをして、人材紹介会社から訴えられたケースが欧米であったと聞きます。損得が判断の基準となるビジネスの世界とは言え、紳士・淑女の振る舞い、粋の心を忘れたくないものです。

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この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.141(2009年03月16日発行)」に掲載されたものです。

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