紹介企業の選び方

まずは、登録時のカウンセリングによって、登録者の「希望する仕事」と「働きたい環境イメージ」を引き出した上で、基本的にはそれらに沿った選択をしていきます。
「希望する仕事」とは、営業、ITプログラマー、経理、秘書、などの具体的な職種で、過去のキャリアに即するものであったり、逆に全く違った職種という場合もあります。登録者自身が、過去のキャリアラインにこだわり、「私にはこれしかできない」「職種を変えるのは無理」というような固定観念にしばられている場合がありますので、「転職のタイミングこそキャリアの棚卸」と考え、これまでのキャリアで培った実践スキルが応用できる、もしくは、資格を活かして新しくチャレンジをと希望する職種についても可能性を広げていきます。つまり、“これまで何をしてきたか（過去）”“何ができるか（現在）”に留まらず、“これから何がしたいのか（未来）”という未来への視点を同時に持って選定していくわけです。
そして「働きたい環境イメージ」とは、例えば“小規模オフィスでマルチな働きをしている”“残業がほとんどないので、プライベートとの両立がしやすい”“ひとりで黙々と取り組むことが好きなので、A→Zを一貫して任せてもらえる”“大企業でたくさんの社員に囲まれて仕事をしている”などなど、登録者それぞれの個性と適性によりさまざまです。そしてそこには、希望する会社規模および環境イメージが非常に具体的に現れているので、紹介企業の選択基準にできるだけ加味していきます。給与については、「人材に応じて考慮」という企業が増えてきているので、ある程度の予算額を入手した上で、基本的には幅を持たせます。まずは、「良き人材ありき」です。
これらの事前情報とクライアント側の採用希望条件とをすり合わせ、１社もしくは複数社の求人企業を具体的に紹介していきます。そして、その後が我々人材紹介会社の腕の見せ所で「いかに推薦するか」ということに尽きるでしょう。経歴書には書ききれていない人柄、将来性というものを、しっかりとクライアント企業にアピールし、推薦してこそ、面接のステージにつなげていくことができるといえます。