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シンガポール就職ケーススタディ

2016年3月11日

資格・スキルを活かす就職 [中国語編]

シンガポール就職体験談

中国語会話ができると本音を聞け、地元社会に溶け込みやすい

現在はシンガポール大手小売企業の複数の店舗に常駐し、商品発注、荷受検品、売場作り、プロモーションの計画と実行、カスタマーサービスなど、現地職員に付き添いながら店舗運営の研修を受けています。中国語の使用は1日のうち3分の1ぐらいです。「中国語しか話せない」「中国語のほうが意思疎通しやすい」という現地職員も多く、来星前の「華人が多いとはいえ主流は英語」という予想に反して中国語がここまで日常的に使用されているのは意外でした。

 

中国学習の開始は大学の第2外国語が始まりです。在学中の夏休みに天津の南開大学、四川省の成都大学へ短期留学しました。しかし本気で勉強したのは大学卒業後、就職した食品会社が倒産し、無職となってからです。当時は日本の大手食品会社の中国進出が盛んでした。「食品の先進事情を学ぶためには日本で就職するより中国へ行ったほうが有利」と考え、大連外国語大学に3ヵ月間短期留学し、その後現地の食品メーカーに就職しました。そこで2年間、簡単な通訳や現地従業員への指示、会議での報告など業務を通じて習得しました。2年後には上海の貿易会社へ転職し、ここでも中国語は上達したと思います。

 

職場では英語の必要性も実感

大連の食品メーカーに就職して1年後、旧HSK7級を取得しました。今でも中国語の勉強は続けています。普段は新聞を読んだりテレビ番組を観るぐらいですが、時々集中的に文法書や単語集を読みます。あとは仕事中に専門用語を覚えるようにしています。

 

シンガポールと中国大陸では使用される中国語に違いがあります。例えば、時間や金額の表し方、助詞の発音などです。中国内部でも地方によって文法や発音に違いがあるので、シンガポールでもこういった違いがあることに戸惑いはありませんでした。会話の中で「あれ?」と思ったら「大陸ではこうだけど、こっちではこういう言い方なの?」と確認します。これを繰り返して、シンガポール人の話し方に合わせていきます。

 

ちなみに英語力はTOEIC700点ぐらいで、会話は苦手です。普段は英語で真面目な会話しかしない現地職員も、中国語だと冗談や本音を話してくれることが多いです。中国語が話せると地元社会に受け入れてもらいやすいと感じます。しかし、会議や公式な場では英語が主流で「英語が話せる=教養がある、ステータスがある」という図式があると感じるので、英語もしっかり勉強する必要があると考えています。

M・Sさん   日本の流通企業からシンガポール小売企業へ出向中

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