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シンガポール就職ケーススタディ

2016年3月8日

資格・スキルを活かす就職 [日本語編]

「日本語スピーカー」に求められるスキル

日本語に堪能な外国人の人材「日本語スピーカー」は、在シンガポールの日系企業にとってもローカルのスタッフや顧客と日本人スタッフを結ぶ貴重な戦力となっています。実際に日系企業で業務を行う「日本語スピーカー」に求められるレベルはどの程度なのでしょうか。人材紹介会社へのアンケート結果を基にまとめてみました。

取材協力:Find Recruit Pte Ltd, God Job Creations Pte Ltd, JAC Recruitment Pte Ltd, Intelligence Asia Pte Ltd, Pasona Singapore Pte Ltd, Reeracoen Singapore Pte Ltd, RGF HR Agent (S) Pte Ltd

 

事務職にニーズが高い日本語スピーカー

就労ビザ取得条件の関係で日本人を雇うことが難しい場合など、ローカル人材の日本語スピーカーに対するニーズは職種を問わずあるようです。中でもアドミンや秘書、経理、カスタマーサービスといった職種では高いニーズがあります。特に日本の本社とのやりとりが活発に行われる企業では、日本語で問題なくコミュニケーションができ、ビジネス文書が作成できるレベルが必要とされます。

 

日系企業が求める「日本語能力試験」レベルはN1~N2

日本語を母語としない人たちの日本語の能力を測る資格試験として、国際交流基金と日本国際教育協会が主催する「日本語能力試験(Japanese Language Proficiency Test/JLPT)」があります。日本語を「読む」「聞く」能力のテストで、会話や作文の試験は含まれていません。最難度のN1を筆頭にN2、N3、N4、N5まで5つのレベルに分かれています。
日系企業に勤務する場合は日常的な日本語を理解し、いろいろな場面で使われる日本語をある程度理解できるN2以上が求められる傾向にあります。また、業務に契約書などの翻訳・会議通訳が含まれる場合はN1が要求されるケースもあります。 N1とN2取得者は、仕事の現場でも十分に通用するレベルにあるという声が聞かれます。

 

実際に日本語スピーカーを採用する際、日系企業はどのような点に留意すべきかについては、次回新年1月1日発行号(Vol.294)で解説します。

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