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2009年12月7日

弊社の採用活動~効率的な採用で、必要な人材を(2)

JAST TECHNIQUES PTE LTD マネージングダイレクター 永井郁世 業種:IT関連・システムインテグレーター

必要な人材とは。

 

たいていの場合、たいていの企業で必要な人材というと、より優秀で学歴が高く資格のある人材、というのが相場でしょう。それでいいのだと思いますが、弊社で必要な人材はというと、経験のあまり無い若い人が第1候補となります。それもやる気のある方がより得点が高くなります。変な経験を積んで融通の利かない社員より、フレッシュな若い人のほうが戦力になりやすいと考えるからです。もちろん教育はOJTでやっていきますので、若干役に立つようになるまでは時間がかかりますが、そのほうが弊社としてはうちのやり方で仕事をしてくれる、いわゆる使える人材となります。

 

それでは採用の重要なポイントは何かというと、「やる気」。当たり前の簡単なことですが、ほとんど経験がない候補者を雇うわけですから、必要となるのはこれから学んでいくぞという「やる気」です。これさえあれば、大概の場合問題なく育って戦力になるのも早いと考えております。

 

もちろん、弊社でも中途採用が無いわけではありません。ただ、その場合でも選考基準はあまり変わりません。経験も見ますが、やはりなんでもやりますという「やる気」がポイントになります。

 

ただ、人間対人間のお話のなかで決まっていくことなので、最終的な決定のポイントは、大変あいまいになります。「この感じがいい。こういう感じの人間だったらうちの会社に合うだろう」と思った時にOKを出します。いろいろな条件・資質でフィルタリングし最終面接まで絞っても、結局は一緒に仕事がやっていけそうか、長く働いてくれそうか、というのが一番問題なので、フィーリングに頼ってしまうところが大きくなります。こうなりますと、前回でお話ししましたことと矛盾することになるかもしれませんが、人材紹介会社によるフィルタリング・選定も、最終段階ではあまり必要ないのかと言われるかもしれません。もちろん、このファジーな感覚まで読んで選んでもらえれば一番いいのですが……。

 

お陰さまで現在弊社の社員は、トップがシステムマネージャーで勤続20年、続いて12年、11年、8年、4年と続きます。新卒採用がほとんどですが、いずれも結構長く在籍してくれていますので、うまくいっているほうかも知れません。ちなみに一番最近採用したのが2年前で、中途採用(経験者)でした。「新卒」「経験のあまり無い若い人」といった弊社独自の採用条件からは外れますが、やはりファジーな感覚で採用を決めました。

 

今後IT業界を目指す方、新卒の方へ。いろいろ書いてきましたが、やはり世の中は学歴社会です。初期の書類選考段階で選ばれるのは、資格がある方か学歴の高い方、またよりよい学歴のある方となるのは避けられません。「やる気」だけでは世の中渡って行けないところが現実ではあります。ですが、面接時点で一番見てしまうのは、その人物の持っている雰囲気であり、人格のようなものになります。それが「やる気」に表れてくるのだと思います。どうぞ面接には忘れずにお持ちください。もし万が一弊社に応募されるような機会があったら、とりあえず「やる気」だけは持参してみてください。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.158(2009年12月07日発行)」に掲載されたものです。

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