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2014年3月19日

ビジネスコミュニケーションの変革期にあたり

富士ゼロックス株式会社 新規事業開発部・マーケティングマネージャー 小栗 伸重 業種:ITソリューション事業

企業やオフィス、個人をとりまくコミュニケーション、メディア環境は大きく変わりました。企業内、お客様とのコミュニケーションも最新のIT技術を道具に、より効果的に行うことが可能になりました。当社は、「SkyDesk」という新ブランドで、顧客情報・名刺管理などお客様の業務コミュニケーション変革期を支援する、クラウドサービスを発表しました。私は2013年11月に赴任し、SkyDeskを含む新規事業のマーケティング業務を担当しています。
当地でまず気付いたのは、日本人コミュニティのつながりの強さと一部に見られる世界観の狭さです。日本企業だけ、日本人ばかりと集うビジネスパーソンが思った以上に多いことに驚きました。過去の米国シリコンバレーやインド出張で、これほど日本人コミュニティを意識したことはなかったためです。
しかしまた、ユニークで楽しい日本人との出会いも当地の魅力です。新市場開拓に従事する大企業、中小企業経営者、若い起業家の皆さんと、多く出会うことができました。ポジティブな感性でリスクを取りながら、チャレンジする。日本の産業構造が大きな転換期を迎える中での改革のヒントを創り出してくれそうなワクワクするような人たちです。彼らはローカル、アジア諸国を見据えている方々が多く、公私ともにお付き合いも日本人コミュニティに閉じてはいません。
ローカルの方々とお付き合いを広げると、英語圏でありながら、欧米流のコミュニケーション文化とも少し違うことに気づきます。昔の日本人の「義理・人情」のような価値観にどこか通じる部分がある点もシンガポールの面白さです。英語という壁、文化の違いを超えて、もっとローカルの皆様、近隣諸国とのビジネスコミュニケーションを増やして行きたいものです。
当社が提供しているSkyDeskサービスはコミュニケーションを助ける道具。ITを活用し、組織内外のコミュニケーションをどう変革するか、というマインドがお客様の業務改革の鍵となります。どんなにIT技術やデバイス環境が整っても、従来のやり方に固執、日本人に偏った視座、人や組織の接点を軽視、という風土のままでは、新時代のビジネスコミュニケーションはうまく行きません。

当社がこれからも皆様の職場のコミュニケーション環境を提供するベストパートナーとして選んでいただけるよう、努めて参ります。そして、このビジネスコミュニケーションの変革期に、お客様の課題解決に向けて、少しでもお役に立てるよう、私自身も新サービスも、日々たくさんの方々との出会いや対話を通じて成長させていただければ幸いです。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.253(2014年03月19日発行)」に掲載されたものです。

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