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2014年4月21日

赴任して最初に気をつけたこと

H.I.S. INTERNATIONAL PTE LTD General Manager 小林 健二 業種:旅行業

弊社は日本の旅行会社として約20年前に進出し、日本からシンガポールにいらっしゃるお客様の予約手配やサポート業務をする「インバウンド事業」と、シンガポールから他国への海外旅行を取り扱う業務の「アウトバウンド事業」を行っています。社員の国籍は日本、シンガポールの他にマレーシア、インドネシア、ベトナム、ミャンマー、タイ、インド、中国、フィリピン……と様々で、日本でしか働いたことが無かった人間としては非常に刺激的な日々を過ごしています。赴任して3ヵ月で、まだ人材採用の苦労をしていないので、逆の視点から、シンガポールに赴任する日本人として「心がけたこと」をいくつかあげさせていただきます。

  1. シンガポールを愛すること
    大前提としてシンガポールのことを好きになる努力をしない限り、ローカルスタッフには絶対に受け入れてもらえず、またシンガポールでの生活もエンジョイできないと思います。
  2. シンガポールを歩くこと
    歩かないと体に国が染み込んで来ない気がします。とにかく歩くことで道を覚え、店を覚え、住んでいる人々の顔が見えてくる気がします。旅行業という職業上必要だという側面もありますが。
  3. ローカルフードを食べまくること
    食は文化です。ホーカーでローカルフードを食べまくることがその国を知る一番の手段です。ドリアンも挑戦しましたが……ごめんなさい。
  4. 他者をリスペクトすること
    海外生活に限らず当たり前のことですが、相手を敬う気持ちがあって初めて信頼関係が築けると思います。日本と勝手が違い、これはどうなんだろう?と感じることが多々ありますが、まずはシンガポールでのやり方を理解し、その上でこうしたほうが良いのでは?という議論を重ねてローカルと日本式のハイブリッドなものを構築できれば素晴らしいと思います。
  5. とにかく挨拶をすること
    挨拶がコミュニケーションの最初の一歩であることは万国共通です。自分から、目を見て笑顔で挨拶をすることが重要だと思います。

シンガポールに限らず日本から海外に赴任する同僚たちをたくさん見てきましたが、仕事の優秀さではなく、その国に適応できるかどうかが重要であると常々感じていました。苦しむ人の大半はその国の悪い部分にフォーカスし愚痴をこぼし、日本食しか食べず、週末も家に引きこもっている人がほとんどでした。今後、スタッフを採用する場合、業務上のスキルはもちろん、それ以前に最低限、上記の点に留意して採用すべきかどうか判断していきたいと思います。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.255(2014年04月21日発行)」に掲載されたものです。

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