シンガポールのパノラマビューを360度堪能しながら本格中華料理に舌鼓

2012年1月、歴史的ランドマーク、クリフォード・ピアのすぐ側に建つOUEタワーにオープンした中華料理店。予約オンリーの同店は、四川、潮州、福建などの地方に限定せず、中国全土の素晴らしい伝統料理をトンロック独自のアレンジを加えて調理しているという。

先ずはOUEタワーに入り受付で名前を告げて8階のバーコーナーへ。マリーナ・ベイ・サンズやフィナンシャルセンターが一望できるベランダでドリンクを楽しむのがお勧め。少しくつろいだところで食事を楽しみに10階へ案内してもらおう。

ランチコース（６品）はS$80〜、ディナコース（７品）はS$120〜。コース料理の一つ、手打ち麺にスズキの一種であるバラマンディが乗せられたトマトスープのスープには四川の豆板醤がアクセントに入っているという。トマトの甘みと豆板醤の辛味がバランス良く交わった一品だ。また、体力回復をはじめ、万能薬と言われる烏骨鶏の水餃子が入った人参スープは、身体にじわじわと栄養が入ってくるのを感じる本格的な味。

10階のダイニングは1時間45分かけて床が一周する。食事を取りながら、マリーナ・ベイ・サンズ、シェントンウェイ、シンガポール・フライヤーなど”ザ・シンガポール”という絵葉書のような景色を３６０度堪能するだけでも一見の価値あり。

どの料理を取ってみても、今まで日本人が人気の中華料理店で食べた味とは一味違う印象だ。もう一歩、奥深い中華料理の世界に足を踏み入れたいと思った時に是非訪れて欲しい高級店。

大切なお客様をもてなすのに申し分ない落ち着いた店内。

個室は8階に３室、10階には８室あり、人数に合わせて部屋を選べる。また、開放感溢れるメインダイニングのテーブル席もテーブルごとに仕切りがあるので、周りを気にすることなくゆったりと食事を楽しめる。さらに8階の個室には6,000曲も入ったカラオケがあるという。部屋によってはソファーもあるので、先ずはそこで一杯飲みながら挨拶を交わし、少し打ち解けたところで食事を始めるなど様々な演出が可能だ。

おすすめメニュー

イベリコ豚の蜂蜜ローストとアボカドのサラダ
イベリコ豚の甘さとサラダドレッシングの酸味が口の中でとろける一品。世界各国から材料を厳選している。

手打ち麺とポーチドバラマンディのトマトスープかけ
甘いトマトと豆板醤の意外な組み合わせ。妥協を許さず、最高のバランスになるよう丁寧に調理しているのが伝わってくる。