手間をかけてつくるおそうざいで乾杯　1人でも家族連れでも楽しめる店

店にリピーター客ができるようになるには、それなりに時間が必要だと思われる。しかし、ロバートソンキーの「三代目 尊（みこと）」は今年5月にオープンしたばかりという新しい店にもかかわらず、すでに日本人、ローカル、欧米人のリピーターに親しまれている。

東京で本格焼酎と九州料理の店として展開している尊は、こちらシンガポールではバラエティに富んだおそうざいを肴に酒を楽しめる居酒屋として誕生した。メニューは約70種類を揃える。

「おそうざいは既製品を使わず、すべて店でつくっています。例えば春巻も中の具から、シュウマイも手作りです」と店主の江藤智昭さん。ランチタイムに営業をしていないのは、昼間は仕込みを行うためだといい、手間を惜しまないこの店の姿勢がわかる。

おすすめメニューの1つ、「焼き鳥つくね」も店で毎日ひき肉をこねてつくられる。人気メニューでしかも手作りのため、注文に追いつかず品切れになってしまうことが多いのだとか。名前は焼き鳥だが串はなく、鉄板に乗って出てきて一見ハンバーグ風。このような形になったのは、シェアして楽しんでほしいとの思いからだ。

そのほかのおすすめ＆人気メニューは、思わず写真を撮りたくなるそびえたつ大根と豚ばら肉のコンビ、「豚バラ大根」、タルタルソースがたっぷりのった「チキン南蛮」など。定番のおつまみの枝豆は、尊では「わさび枝豆」というユニークなメニューとなって登場する。

ドリンクはグラスもキンキンに冷えたビールに焼酎、日本酒、ワインと豊富に揃う中で、ぜひ試したいのがサワー。日本から取り寄せた、シンガポールでは非常に珍しいサワー製造機を店に設置し、注文を受けてからその場で炭酸ガスを注入する。これにより新鮮で爽やかさが格別のサワーを実現している。

1人で気軽に立ち寄るならカウンター席がおすすめ

店の前にはテーブル席が20席。開放感ある屋外席だが、雨の日でもOK