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氷の女王の伝説が甦る

  • 歌劇「トゥーランドット」監督盧景文

イタリアが世界に誇る巨匠ジャコモ・プッチーニの生誕150周年を記念して、シンガポール・リリック・オペラ(SLO)が近く、プッチーニの遺作となった歌劇「トゥーランドット」の全幕を公演する。「トゥーランドット」はペルシャの伝説を基にイタリア人の脚本家カルロ・ゴッツィーが書き直した、エキゾティックでミステリアスな歌劇として知られる。美しいアリアがふんだんに盛り込まれ、そのうち多くの曲が映画やテレビドラマの主題歌に使われている。トリノ冬季オリンピックで荒川静香選手が「誰も寝てはならぬ」という3幕目の曲をバックミュージックに、見事な舞を披露して金メダルを獲得。日本でも「トゥーランドット」は“氷のプリンセス”のシンボルとして広く知れ渡った。さて、今回の公演の監督を務めるのは広東インターナショナル・サマー・ミュージック・アカデミー・オブ・チャイナのロ・キングマン(盧景文)氏。世界を舞台に活躍する盧氏に、「トゥーランドット」の魅力について語ってもらった。

氷の女王の伝説が甦る
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「トゥーランドット」を過去に4回公演され、今回は5回目となるそうですが、このイタリア歌劇の見どころ、聞きどころは何でしょうか。
盧景文
数多くのイタリア歌劇の中で中国(北京・紫禁城)を舞台とした唯一の作品ですから、華人の多いシンガポールではきっと喜ばれると思います。でも舞台はどこであろうと、この物語は気位が高く冷たいトゥーランドットが、心から愛する人によって少しずつ真の愛に目覚めて変わってゆく、その過程が美しく描かれていて、多くの人に感動を与えています。
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主人公のトゥーランドット姫は、アジア各国のオペラ歌手がそれぞれの場面を演じるのですね。
盧景文
そうです。私自身、ローマ、ペルージャなどの学校、そして劇場で学んだり歌劇公演に携わってきたのですが、多くの才能あるアジア人がイタリア歌劇を学んでいます。香港を拠点として公演をこなしていますが、上海、台湾などアジア各都市、そして時にはアメリカやスペインなどまで出かけて歌劇公演を展開しています。歌手も日本人をはじめ、多くのアジア系の人々に参加してもらっています。
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アリアはイタリア語、そして字幕は英語、中国語で表示されますが、字幕に追われていると、ステージに集中できないことがよくあります。どうしたらよりステージを楽しめるでしょうか。
盧景文
字幕の英語は大雑把な訳です。ストーリーはあらかじめ、ブローシャーなどを見て読んでいただき、劇場ではなるべくステージを観て、イタリア語を理解しなくてもその歌に込められた人々の想いを感じて欲しいですね。
2008年08月18日

文= セガラン郷子

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