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社説「島伝い」

2007年4月16日

感謝の気持ち

皆さん、今年の4月25日(水)は何の日かご存知ですか。我々日本人にはあまり馴染みがありませんが、この日は「セクレタリーデイ」、そしてこの日をとりまく4月22日(日)から28日(土)の週は「セクレタリーウィーク」です。

 
このキャンペーンは、上司が秘書(セクレタリー)に感謝の意を表することを目的に1952年にアメリカで始められました。当初、秘書だけを対象にしたものでしたが職責の多様化も手伝って、対象を秘書だけでなくスタッフにも拡大し、より多くのサポートスタッフをねぎらうようになりました。ここシンガポールはもちろんのこと、世界各国にも定着しているキャンペーンです。

 
ちなみに、この「セクレタリーデイ」の逆が10月16日の「ボスデイ」で、同じくアメリカで1958年に始められました。シンガポールでは「セクレタリーデイ」より地味なイベントのようです。

 
「セクレタリーデイ」には、上司がスタッフに小物やお菓子などのプレゼントを渡したり、いつもよりちょっと豪華なランチをご馳走して、日頃の感謝の意を表します。感謝していることをあらためて言うのはちょっと照れ臭いものですが、せっかくのこの機会を利用して自分のスタッフに感謝の意をきちんと伝えてみてはいかがでしょうか。スタッフのモチベーションやロイヤリティを高めるだけでなく、コミュニケーションの向上やオフィスの雰囲気を良くするきっかけに繋がるかもしれません。

 
また、我々日本人が忘れてならないのは、「ここシンガポールで働かせてもらっている」という感謝の気持ち。来星したばかりの頃、ビジネスの面でも生活の面でも比較的恵まれた環境であることに気付かれた方も多いことと思いますが、一方で月日の経過とともに次第に慣れて意識しなくなってしまいがちです。ローカル・スタッフへの感謝の気持ちとともに、ここで働き暮らせることへの感謝の気持ちも併せて再認識してみましょう。

 
感謝の気持ちは、人生をより豊かにします。時には立ち止まって、身の回りの様々な物事に対する感謝の気持ちに思いをめぐらし、初心をかえりみる心のゆとりを持ちたいものです。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.096(2007年04月16日発行)」に掲載されたものです。

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