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社説「島伝い」

2008年1月1日

タイムマネジメント

新しい年、2008年がスタートしました。皆さん「元旦の計」は立てられましたか。「一年の計は元旦にあり」一年の計画は元旦に立てよ、つまり物事は最初に計画を立てて実行に移すことが肝心だという格言があります。新しい年のスタートにあたり、「今年こそ新年の抱負を最後までやり遂げる!」と決意した方も多いはずです。ところが、いざ実行しようとしても「忙しくて時間が無い」という現実が立ちはだかります。「時間は作るもの」ですが、大切なのはその「作り方」。誰にでも平等に「1日=24時間」、しかし、活用方法によって同じ長さの時間でもその価値に大きな差が生じます。その限られた時間をできるだけ有効に使うためのスキルが「タイムマネジメント」です。年の初めにあたり自分がどのような時間の使い方をしているか、ちょっと見直してみましょう。

 
時間の使い方は人それぞれでしょうが、一般的には一週間を月~金曜日の5日間で一括りとして、仕事のスケジュールを組むことが多いでしょう。仕事始めの月曜日は気分がブルーになり、中だるみの水曜日、金曜日にはもはや集中力を欠いて、気になるのは週末の予定…そんな、あまり生産的とは言えない週を過ごしてしまったこと、ありませんか?

 
そこで、少し発想を変えて、一週間の始まりを金曜日にしてみては如何でしょうか。金曜日は月曜日からの仕事に備え、資料の準備やアポイントの確認、そして計画や目標を考える日。すなわち「戦略の日」です。月~水曜日は、直にやらなければいけない仕事を終わらせるための3日間。すなわち「攻撃の日」です。そして木曜日は、「攻撃の日」の仕事の進み具合や問題点のチエック、遅れ気味の仕事のフォローを行なう日。すなわち「防御の日」です。

 
「戦略の日」に立てた目標を達成するためにやるべきこと、やりたいことが月曜日から待っていると思えばやる気も湧き上がり、自然と時間密度も高くなる=タイムマネジメントをするようになるという訳です。

 
ちょっとしたきっかけや工夫が、元旦の計を達成する近道へと繋がるのではないでしょうか。来年の抱負が「新年の抱負を最後までやり遂げる」とならないよう、頑張りましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.113(2008年01月01日発行)」に掲載されたものです。

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