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社説「島伝い」

2008年9月15日

ひとつの通過点

今月11日、メディアジャパンは創立5周年を迎えました。アジアエックス読者の方々をはじめ、多くの方々のご支援の賜物とあらためて感謝申し上げます。

 
5年という年月は、長いといえば長いのかもしれませんが、我々にとってはあくまでも通過点。年月を重ねるだけでなく内容の充実を今後も更に図っていきたいと思っています。

 
ちょうど5周年を迎えた日に、早稲田大学の学生15名の訪問を受けました。毎年シンガポールで研修を行っているそうで、少しでもお役に立てるならとインタビューを受けましたが、むしろ私が学生さん達にいいパワーをもらいました。彼らの目の輝きや、一生懸命さ、若さやエネルギーなどが、ひとつの区切りを迎えた私にとって良い追い風に感じられました。

 
アジアエックスを創刊したのが当社創立の翌2004年。当時を振り返ると、技術面でもこの4~5年の進化は目覚しいものがあります。印刷の質が格段に向上し、デジタルカメラの性能も日進月歩。創刊当時はフィルム写真をスキャンして取り込むことがまだありましたが、今ではほとんどがデジタル写真、しかも1,000万画素以上など高画質です。情報発信の担い手としては、単に最新技術を取り入れるだけでなく、しっかり使いこなしていかなければと考えています。

 
当社が一貫して目指してきたのはメディアミックス。時代の変化に対応し、より多くのニーズに合うものを提供していくには、何かひとつに限定せず、様々なメディアの中からより需要の高いものをいくつか組み合わせることが必要。環境の変化にも柔軟に対応していくことをこれからも目指していきます。

 
また、海外にいる日本人だからこそできること、例えば海外の人達に日本の文化や伝統を知ってもらい、日本を知ってもらえるようなことを、今後も展開していきます。今月1日に創刊した『O+』という英語メディアで日本の食情報も発信していく、というのがその一例です。我々にできることは何かと問い続け、そのアイディアをこれからも形にして、皆さんのお役に立てるメディアを創り続けていきたいと思います。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.130(2008年09月15日発行)」に掲載されたものです。

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